リップル社、ポルトガル外貨両替企業と提携|決済ソリューションを同国で初導入

リップルの決済技術がポルトガル初進出

国際送金ソリューションを提供するRipple(リップル)社は2025年6月1日、ポルトガルの大手外貨両替サービス企業であるUnicâmbio(ウニカンビオ)との提携を発表しました。

この提携により、ポルトガルとブラジル間の国際送金を即座に、かつ低コストで処理できるようになります。

ポルトガルで最も歴史があり、最大規模を誇る外国為替機関の一つであるウニカンビオは、Ripple Paymentsとの提携により、グローバルな事業展開を加速させています。

世界規模で事業を展開する法人顧客に向けて、より優れた流動性とキャッシュフローのニーズに応えるために、ウニカンビオ社が当社とのパートナーシップを通じてどのようにサービスを強化しているのかをご紹介します。

今回の協業は、リップル社の決済ソリューションがポルトガル市場に初めて導入される事例となり、リップル社は公式発表で「この提携により即時の国際送金と通貨交換サービスを提供します」とコメントしています。

国際送金を変えるリップルの技術

リップルの決済ソリューションによる高速送金の実現

リップル社によると、本提携によってウニカンビオ社の法人顧客は国際送金を数分で完了できるようになり、これまで数日を要していた送金処理の時間と手間が大幅に削減されます。

リップル社の欧州担当マネージングディレクター、キャシー・クラドック氏は「今回の提携は欧州市場での事業拡大において非常に重要な一歩となります。ポルトガルは仮想通貨の普及が進んでいる国であり、この市場に当社の決済サービスを導入できることを嬉しく思います」と語っています。

同氏はさらに「ポルトガルとブラジルの決済ネットワークを接続することで、両国間の送金をより迅速かつ低コストで実現し、二国間の経済連携を強化できます」と強調しました。

ポルトガルとブラジル間の経済的橋渡し強化

ウニカンビオ社取締役のアドリアナ・ジェロニモ氏も「ポルトガルとブラジルは経済・文化の両面で強く結びついており、日常的に巨額の国際送金が行われています」と述べ、ブロックチェーン技術を活用することで両国間の資金移動を大きく改善できることを強調しました。

リップル社の決済プラットフォーム「Ripple Payments」はXRPレジャー(XRP Ledger)上で動作しており、法定通貨や仮想通貨など異なる資産間の価値移動を可能にすることで高速かつ低コストの国際送金を実現しています。

リップル社はすでにブラジルでTravelex(トラベレックス)銀行仮想通貨取引所Mercado Bitcoinと協業しており、今回ウニカンビオ社が加わったことで、ポルトガルとブラジル間の送金ネットワークがさらに強化される見込みです。

リップル社、グローバル戦略を強化

90カ国以上に決済網拡大

リップル社はシンプルかつ安全でコンプライアンスに準拠したデジタル資産インフラを活用して国際展開を進めており、現在までに世界90以上の市場に決済ネットワークを拡大し、年間700億ドル(約10兆円)超の送金ボリュームを処理しています。

同社は各国で取得した60以上の規制ライセンスを背景に金融機関向けサービスを提供しており、今回のポルトガル進出によって欧州市場での存在感もさらに高まると期待されます。

リップル社の事業を統括するモニカ・ロング氏もX上で「ポルトガルをRipple Paymentsネットワークに新たに加え、ブラジル-ポルトガル間の重要な送金ルートを拡大できて非常に嬉しいです」とコメントしています。

実需広がるXRPの国際送金

ポルトガルとブラジルをつなぐ今回の送金サービスの導入を含め、リップル社のブロックチェーン送金ソリューションの実需がさらに拡大しつつあります。

メキシコの大手仮想通貨取引所Bitsoは、すでにリップル社と提携して国際送金サービスを展開しており、この実績からXRPは投機対象から日常決済に利用できる実用的な資産へと進化しています。

今回のウニカンビオ社との提携は、伝統的な金融サービス分野にブロックチェーン技術が本格導入される重要な事例として、業界内外から注目を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.83円)

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Source:Ripple公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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