スイスのツーク州立銀行、カルダノ(ADA)とアバランチ(AVAX)取扱開始
スイスのデジタル資産銀行であるSygnum Bankは2025年3月17日に、1892年に設立されたスイスの大手銀行「Zuger Kantonalbank」がSygnumとの提携を通じて、カルダノ(ADA)とアバランチ(AVAX)の取り扱いを開始したことを発表しました。
Sygnum Bank(シグナム銀行)は、スイスとシンガポールの規制当局から認可を取得しているグローバルなデジタル資産銀行グループであり、2021年にはSBIデジタルアセットホールディングス株式会社からも出資を受けています。
Zuger Kantonalbank(ツーク州立銀行)は、2023年から規制された仮想通貨サービスを提供しているスイス初の州立銀行であり、以前から複数の仮想通貨を取り扱っていましたが、今回は新たににADAとAVAXが追加されたため、同銀行が取り扱う仮想通貨は以下の9銘柄になったと報告されています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ソラナ(SOL)
- エックスアールピー(XRP)
- ポリゴン(POL)
- ライトコイン(LTC)
- ユニスワップ(UNI)
- カルダノ・エイダ(ADA) NEW!
- アバランチ(AVAX) NEW!
ツーク州立銀行の顧客は、同銀行のeバンキングやモバイルアプリを通じて法定通貨で仮想通貨を取引することが可能で、顧客の暗号資産は多層セキュリティフレームワークを備えたSygnumの機関投資家向けカストディプラットフォームで管理されているとも説明されています。
今回の取扱銘柄拡大は仮想通貨取引サービスに対する顧客需要の増加を受けて決定されたもので、「欧州で仮想通貨規制が明確化されてきていること」や「米国で戦略的ビットコイン準備金設立に関する署名が行われたこと」なども背景として説明されています。
伝統的な銀行サービスで仮想通貨がサポートされると、より多くの人が気軽に仮想通貨に投資できるようになるため、今回の対応銘柄拡充はADAやAVAXにプラスの影響をもたらす可能性があると期待されています。
Zuger Kantonalbankの企業管理責任者兼取締役会メンバーであるJan Damrau氏と、Sygnum BankのB2B部門責任者であるFritz Jost氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。
【Jan Damrau氏:Zuger Kantonalbank】
カルダノとアバランチを暗号資産のラインナップに加えることによって、お客様はメインバンクを通じてポートフォリオをさらに多様化できるようになります。デジタル資産の世界的な普及が加速する中でSygnumとのパートナーシップを継続し、より多くのサービスを提供できることを誇りに思います。
【Fritz Jost氏:Sygnum Bank】
Zuger Kantonalbankの暗号資産ラインナップ拡充は、ビットコインやイーサリアムなどの主要なプロトコルを補完する多様なユースケースを持つトークンに対する需要の高さを示しています。Sygnumは、銀行や金融機関が規制に準拠した暗号資産サービスを提供し、成長を続けられるよう、今後もサポートしていきます。
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Souce:Sygnum Bank発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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