Ripple、ステーブルコイン「RLUSD」60万枚を追加発行|需要拡大に対応
RLUSDの追加発行で市場の需要に対応
Ripple社が提供する米ドル連動型ステーブルコインRipple USD(RLUSD)が2025年1月4日に、供給量を増やすため、60万枚を追加発行したことが明らかになりました。
600,000 #RLUSD minted at RLUSD Treasury.https://t.co/8SGnXoejyx
— Ripple Stablecoin Tracker (@RL_Tracker) January 3, 2025
RLUSD Treasuryで600,000 RLUSDが発行されました。
Ripple USD(RLUSD)は、XRP Ledger(XRPL)とイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で発行される米ドル連動ステーブルコインであり、2024年12月に発行され、取引量が急増しました。
Ripple社のCTOであるデビッド・シュワルツ氏は、RLUSDの供給不足が価格変動を引き起こす可能性があることを以前から指摘しており、今回の追加発行は、市場の需要に対応する措置とみられています。
As RLUSD goes live, there may be supply shortages in the very early days before the market stabilizes. There actually is someone willing to pay $1,200/RLUSD for a tiny fraction of one RLUSD. Tools will show you the highest price anyone is willing to pay, even if it's just for a… https://t.co/LOx4rGiiiJ
— David "JoelKatz" Schwartz (@JoelKatz) December 15, 2024
RLUSDが稼働し始めると、市場が安定する前のごく初期の段階では供給不足が発生する可能性があります。実際に、1 RLUSDのごく一部に対して 1,200ドル/RLUSD を支払う意思のある人がいます。
ツールを使用すると、たとえほんの一部であっても、誰もが支払う意思のある最高価格が表示されます。おそらく、DEXで最初のRLUSDを購入する「栄誉」を望む人がいるのでしょう。
しかし、安心してください。供給が安定すれば、価格は1ドルに非常に近いところまで戻ります。もしそうならない場合は、何か非常に深刻な問題があります。
RLUSDの取扱拡大と成長の可能性
Ripple社は、RLUSDの供給拡大に加え、さらなる取引所での上場を目指すと見られています。RLUSDは現在、Uphold、Bitso、MoonPayなど11の取引所で取り扱われており、近日中にBitstampなどでも取り扱いが開始される予定であることも報告されています。
市場では、ステーブルコインが金融システムにおける地位を高めており、RLUSDの成長は、国際的な送金や資産保全といった実際のユースケースを加速させる可能性があります。一方で、他の主要ステーブルコインとの競争が激化することも予想されています。
今後、Ripple社がRLUSDをどのように差別化するかが注目されており、供給量の柔軟な調整や、法規制遵守の強化を通じた信頼性の向上が課題とされています。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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