アプトス(APT)がチェーンリンク「CCIP」と統合、dApps開発促進へ

アプトスが「CCIP」と統合

「ムーヴ(Move)」言語採用のL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」が、チェーンリンク(Chainlink)提供のデータフィード及びクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)」に統合した。アプトス財団(Aptos Foundation)が5月30日発表した。

この統合により「アプトス」の開発者は、分散型アプリケーション(dApps)を構築する為の機能豊富で低コストなオールインワンソリューションを利用可能になるとのこと。また同ソリューションでは、クロスチェーン機能によりシームレスで簡素化されたユーザー体験を創出できるという。

なお今回の統合は、アプトス財団がチェーンリンクスケールプログラム「Chainlink SCALE Program」に参加したことで実現したとのこと。

ちなみに同プログラムは、開発者がチェーンリンクのデータとサービスを低コストで利用可能にすることを目的としている。

また「ムーヴ」基盤のネットワーク上でチェーンリンクのデータフィードと「CCIP」が統合されたのは初とのことだ。これによりEVM(イーサリアムヴァーチャルマシン)と非EVMの橋渡しが可能になるという。

なお「CCIP」は、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの両方にわたってアプリケーションをリンクするように設計されたクロスチェーン相互運用プロトコルだ。同プロトコルは今年4月より正式に一般提供が開始されている。

開発者は、任意メッセージングを使用して「CCIP」上に独自のクロスチェーンソリューションを構築できるだけでなく、「CCIP」は簡素化されたトークン転送も提供するという。これにより、プロトコルは制御する監査済みのトークンプールコントラクトを使用して、記述することなくチェーン間でトークンの転送を迅速に開始できるとのことだ。

アプトスとは

アプトスは、「ムーヴ」言語を採用したレイヤー1ブロックチェーン。「ムーヴ」は、メタ(旧:Facebook)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。

なおアプトスの開発は、ディエムの開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が主導している。

なお国内暗号資産(仮想通貨)取引所においてアプトスの独自トークンAPTは、オーケーコインジャパン(OKCoinJapan)とSBI VCトレードにて取り扱われている。

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参考:アプトス
images:iStocks/StationaryTraveller

参照元:ニュース – あたらしい経済

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