ヴィタリック・ブテリン氏が求めるのは「より高品質で楽しいミームコイン」

一部のミームコインは「超人種差別的」と指摘

イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は2024年3月29日に、仮想通貨業界で注目されているミームコインに関する記事を公開し、自身が「より高品質なミームコイン」を求めていることを語りました。

ミームコインとは、インターネット上で広く愛されているミーム(ジョーク)の影響を受けて生まれた仮想通貨の総称であり、一部のミームコインは100倍を超える大幅な価格上昇を記録していることでも知られています。

記事執筆時点では「DOGESHIBWIF・PEPE・FLOKI・BONK」などがミームコインの時価総額ランキング上位に君臨しており、最近ではソラナを基盤としたミームコインの価格高騰も注目を集めていますが、ヴィタリック・ブテリン氏は今回の記事で『ソラナ基盤の複数のミームコインは公然と超人種差別的になっている』と指摘しています。

また、同氏は『人種差別的ではないミームコインも多くの場合は価格が上がったり下がったりするだけで、何の価値ももたらしていないように見える』とも指摘しており、実用性の重要さを強調しています。

ヴィタリック・ブテリン氏が関心を示すミームコイン

慈善活動に貢献するミームコイン

ヴィタリック・ブテリン氏は今回の記事の中で、これまでに見たコインの中で特に興味深いのは「トークン供給量や継続的な料金メカニズムの大部分が何らかの慈善活動に充てられているコイン」だと語っています。

ブテリン氏はチャリティー関連の取り組みを行なっていたプロジェクトとして「GiveWell Inu」と「Fable of the Dragon Tyrant」の2つを挙げていますが、これらの2つも完璧ではなく、前者はもうメンテナンスされていないようだし、後者には非常に迷惑なコアコミュニティメンバーがいると指摘しています。

楽しいゲームを提供するのも良い方法

また同氏は、人々がミームコインに参加する理由として「①価格上昇への期待、②誰でも参加できるオープンな印象、③楽しさ」の3つを挙げた上で『楽しさを提供したい場合は、単純なコピー&ペーストのコインを作成するのではなく、有意義で楽しいゲームを作るべき』との考えも示しています。

ゲーム関連のアイデアでは「チャリティーコインとゲームの組み合わせ」も提案されていて、「あるタスクに成功したプレイヤーは、発行された資金をどのチャリティー団体に分配するかの投票に参加できる」といった仕組みが挙げられています。

世界に貢献する高品質なプロジェクトが理想的

ヴィタリック・ブテリン氏は記事の最後で「自分の嫌なものがあった場合には、それを批判するのではなく、それ関連で自分が良いと思うものを褒めるべき」との考えも語っており、「仮想通貨業界においても、皆の楽しみを大切にしながらその流れと一緒に泳いでほしい」との希望を示しています。

ミームコインに関しては「エコシステムとその周囲の世界に貢献する、より質の高い楽しいプロジェクトが多くの注目を集めるようになってほしい」と語られていて、「インサイダーやクリエイターを豊かにするだけでなく、公共財を支援するミームコイン・ゲーム・プロジェクトを作るのが理想的」と説明されています。

現在の仮想通貨業界では、実用性が全くない完全無価値なミームコインも多数注目を集めていますが、その一方では慈善活動などにも貢献する多数の実用性を備えたミームコインも登場してきているため、そのようなミームコインの取り組みにも注目です。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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