ブラジル最大手銀行「仮想通貨取引サービス」提供開始|取扱銘柄も拡充予定
BTC・ETHの取引サービス提供開始
ブラジルの最大手銀行である「イタウ・ウニバンコ」が2023年12月4日に、同社の投資プラットフォームを通じて顧客向けの仮想通貨取引サービスを開始したことがロイターの報道で明らかになりました。
イタウ・ウニバンコの仮想通貨取引サービスでは、サービス開始時点でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)がサポートされており、将来的には他の仮想通貨も追加される予定だと伝えられています。
ただし、対応通貨の拡充についてはブラジル国内の仮想通貨規制がどのように変化していくかにもよるとのことです。
また、イタウ・ウニバンコは顧客の暗号資産を保管する役割を担うカストディアンとして機能するとのことですが、サービス開始の初期段階では仮想通貨の入出金を行うことはできないとも報じられています。
仮想通貨関連の環境整備が進むブラジル
ブラジルでは仮想通貨規制の整備が進められており、昨年12月には「ブラジルの大統領が暗号資産を適切に規制するための包括的な仮想通貨規制法案に署名したこと」が報告されています。
また、今年8月にはブラジルの中央銀行デジタル通貨(CBDC)の名称が「DREX」に決定したことも報告されており、現在は同国の大手金融機関がDREXの導入に向けて準備を進めているとも報じられています。
さらに、先月は「ブラジル上院が”ブラジル国外の取引所で保有する仮想通貨で発生した収益に対して15%の税金を課す”という法案を承認したこと」も報告されており、この法案は大統領からの承認が得られた場合、2024年1月1日にも発効する可能性があると伝えられています。
ブラジルではブロックチェーン技術の活用も進み始めているため、同国の最大手銀行であるイタウ・ウニバンコで仮想通貨取引サービスが開始されることによって、ブラジルで仮想通貨取引が活発化する可能性があると期待されています。
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(ロイター報道)