【イベントレポート】TOSHIMA web3 Connect by TSFes Official

2023年11月5日(日)、三連休の最終日に「TOSHIMA web3 Connect by TSFes Official」が開催されました。

本記事では代表的な出展ブース、並びにトークセッションの一部の模様をレポートします。

TOSHIMA web3 Connect by TSFes Officialとは?

TOSHIMA web3 Connect by TSFes Official(以下、TWC)とは、今年初開催された「TOSHIMA STREET FES 2023」のサイドイベントとして開催された催しです。TOSHIMA STREET FES 2023は「豊島区がストリートカルチャーの聖地になる」をスローガンにブレイクダンスやパルクールなどのストリートカルチャーを一同に集めたイベントで、そのサイドイベントであるTWCでは、さまざまなWeb3/NFTプロジェクトによるブース出展と、識者関係者によるトークセッションが行われました。

出展ブース

TOSHIMA STREET FES 2023は、11月4日と5日の2日間開催でしたが、TWCは5日のみの開催です。中池袋公園で開催されたパルクール体験会・パルクール大会を囲むように、Web3/NFTプロジェクトによるブースが出店されていました。

公園というオープンな会場での展示ということもあり、各ブースにはWeb3/NFTに日頃親しみがないような人々も来場し、盛り上がりを見せていました。

NinjaDAOブース

NounsDAO JapanブースではNFTガチャガチャを販売

新星ギャルバースブースではパーカーやTシャツなどのアパレルが人気

CryptoBeerPunksによるクラフトビール販売も

トークセッション

公園に隣接しているとしま区民センターでは、11時から19時の間に合計9回のトークセッションが行われ、非常に内容の濃い一日となっていました。

その一部を紹介します。

「NFTプロジェクトの進化のカタチ」

16:15から開始されたのが「NFTプロジェクトの進化のカタチ」と題されたトークセッションです。

【スピーカー】
加藤 貴一(シンセカイテクノロジーズ COO)
中屋敷 将大(リードエッジコンサルティング取締役COO)
MOTOKI(NFT IDOL HOUSE Founder)
【モデレーター】
田村 広流(WAFUKU Labs CEO)

NFTプロジェクトを実際に運営している各氏とともに、これから発表されるNFTプロジェクトの先行情報のリリースを見ていきました。
NFTプロジェクトにおいて重視されている点として、従来の「PFP」「コミュニティ」「IP」というキーワードに加えて「RWA(リアルワールドアセット、実際の物に紐づいたトークン)」という新たなキーワードが出てきたことが印象的でした。常々これからの課題として提示される「NFTのマスアダプション」のための重要なファクターであると考えられます。

また、実際にNFTプロジェクトを運営されている各氏のご経験から、「コミュニティ構築」の重要な点として「KOC(キーオピニオンコンシューマー)の必要性」が挙げられました。KOCとは、コミュニティを愛して、外にもどんどん発信するような人のことです。そういった存在を如何に獲得できるかが重要、とのことでした。

「Pudgy Penguinsにはなぜ冬がなかったのか?成功の裏舞台」

今回のトークセッションにおいて大きな注目を集めたのが、ブルーチップNFTの一つと言われることも多い「Pudgy Penguins(以下、パジーペンギン)」の運営チームによるトークセッションです。
パジーペンギンは2022年7月にリリースされ、一時期はフロアプライスも大きく落ち込みましたが、現CEOによる買収を経て大きく回復したプロジェクトとして知られています。

参考記事:NFTプロジェクト買収事例4選

現在は物販に力を入れていることで知られており、2023年5月のAmazonでの販売初週には、さまざまな有名IPを抑えて1位を獲得しています。
保有するNFTがグッズ化されたホルダーには、物販の売上をシェアする仕組みもあることが人気の秘密でもあります。

【スピーカー】
岡山 佳孝氏(Pudgy Penguins Japan Rep)
Cheryl Law氏(Pudgy Penguinsアジア事業開発リード、マレーシアコミュニティ代表)
【インタビュアー】
Sokina Tamara氏
【モデレーター】
山﨑 浩隆氏(株式会社WAFUKU Labs取締役)

Cheryl氏によるとパジーペンギンチームは現在、アジア市場・日本市場が大きなターゲットになると考えているそうです。
日本市場には元々さまざまなIPがありますが、それらを支える人々の愛情の熱がとても強いと感じており、そこではパジーペンギンのようないわば「かわいい」IPが受け入れられる土壌もあるだろうと捉えているとのことでした。日本滞在中、さまざまなエンタープライズ企業とのミーティングや、いくつかのテーマパークのリサーチも行われるということでした。

またパジーペンギンチームで日本地区を担当している岡山氏の考察として、パジーペンギンを買収したLuca Netz氏の過去の経験に言及していました。元々玩具メーカーにいたLuca氏がパジーペンギンを玩具として展開する、という戦略に対して「元々やったことある人が、やったことあることをやる」という点で成功確率が高いと以前から感じていたとのことです。

また、NFT発に限らず、愛されるIP構築の重要点として、「接触頻度」を挙げられていました。つまり、新しくバックグラウンドの無いIPでも、よく見かけて見慣れているうちに愛情が湧き、人気になってくるということです。
その点でパジーペンギンは、GIPHY(TwitterなどにGIF画像をスタンプ的に貼ることの出来るサービス)で数十億回の再生を記録しています。さまざまなところでいわばミーム的に活用されている点がパジーペンギンの人気の秘密かもしれません。

TWCのメインスポンサーはパジーペンギンプロジェクト

これだけ大きなイベントであるTWCが、NFTプロジェクトであるパジーペンギンのメインスポンサードによって開催されたこと自体が、パジーペンギンが日本市場に大きく注目しているという証拠かもしれません。
屋外のブースでもパジーペンギンのぬいぐるみやガチャが販売されて人気になっていたことから、これから注目すべきプロジェクトであることは間違いないでしょう。

イベント概要

日時:2023年11月5日(日)11:00 〜 19:00(予定)
場所:東京都豊島区東池袋1-20-10 としま区民センター 6F 小ホール
公式サイト:https://www.wafukulabs.co.jp/twc/toshima-web3-connect-jp
主催:株式会社WAFUKU Labs株式会社boom now合同会社NFTオーケストラ

参照元:NFT Media

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