【速報】アスターがイーサリアムL2参入、ポリゴンラボと協業で「Astar zkEVM」提供へ

アスターネットワークがイーサL2に参入、ポリゴンラボと協業で

日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」の開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供予定を9月13日発表した。

現在シンガポールで開催中のWeb3カンファレンス「Token2049」において、ステイクテクノロジーズCEOの渡辺創太氏が発表を行った。なおこの取り組みはアスターが今年大きな発表があると事前告知していた、「Supernova」と位置付けられていた取り組みになる。

発表によるとステイクは「Astar zkEVM」提供にあたり、ポリゴンラボ(Polygon Labs)と協業したという。「Astar zkEVM」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した「Polygon CDK(ポリゴン・チェーン開発キット)」によって開発されるとのこと。

またステイクとポリゴンラボは共に「Astar zkEVM」を通じ、日本のWeb3事業展開を強力に推進するという。今後はゲーム、IPコンテンツ、金融、ロジスティクス、小売事業など各事業領域のトッププレイヤーとの連携・協業をより一層深め、日本市場において「Astar zkEVM」が最も信頼されるチェーンとなることを目指すとのことだ。

「Astar zkEVM」は、アスターネットワークのエコシステムが提供してきた相互運用性に加え、zkp活用により高度な処理能力・拡張性(スケーラビリティ)・安全性・UXを実現できると発表されている。ブロックチェーン最大規模のユーザー数を有するイーサリアムの拡張機能であるレイヤー2技術を実装し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)環境と同等のEVM等価性を保持しているとのこと。

また「Astar zkEVM」にはグローバルの様々なWeb3ツールが対応され、ガスレストランザクションやアカウントアブストラクションなどマスアダプションに向けたソリューションが提供されていく予定であるとのことだ。

なお「Astar zkEVM」のGas代(ネットワーク手数料)については、テストネットにおいてはイーサ(ETH)を用いるとのこと。今後のメインネットに関しては情報が公開されていない。また「あたらしい経済」編集部がステイクに「Astar zkEVM」で独自トークンの発行予定があるか質問したところ「特にそのような予定はございません」との回答だった。

今回、L1であるアスターネットワークを提供するステイクはポリゴンラボとの協業を通じ、新たなイーサL2「Astar zkEVM」を開発・提供することで、zkEVMの展開に取り組むグローバルコミュニティの一員としてイーサリアム全体の成長に貢献していくとしている。

ステイクテクノロジーズCEOである渡辺創太氏は発表にて以下のようにコメントしている。

「Astar zkEVMを軸としたAstar NetworkとPolygon Labsの密な連携は、そのゴールとしてWeb3業界及び日本経済の成長ドライバーとなることを目指しています。Astar NetworkとPolygonLabsは、これまでに世界的なIPコンテンツやゲームタイトル、グローバルに活躍するトップ企業、地方創生に取組む自治体に至るまで、様々なコンテンツ・組織と共に多岐に渡るプロジェクトを起案・実行してきました。その豊富な経験に基づき、今後はPolygon Labsと共にAstar zkEVMを通じて日本企業のWeb3進出をサポートし、ブロックチェーン技術の社会実装を更に加速します」

またポリゴンのCo-Founderであるサンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal氏)は以下のようにコメントしている。

「アジアはWeb3に対して世界で最も先進的な地域の1つだと考えており、Astarとのコラボレーションを通じて日本のブロックチェーン業界のさらなる成長の力になれることを嬉しく思います。私たちは共に、分散化がもたらす高い透明性が日本にとってさまざまな恩恵をもたらすと信じています」

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写真:hitomi-katada

参照元:ニュース – あたらしい経済

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