MetaMask:RPCプロバイダー「Infura」使用時にはユーザー情報を収集


イーサリアム(ETH)を専門に扱うブロックチェーン関連企業「ConsenSys(コンセンシス)」は2022年11月23日に、同社が提供する「MetaMask」や「Infura」に関連する内容を含んだプライバシーポリシーを更新したことを発表しました。更新された内容の中では『メタマスクのRPCプロバイダーとしてInfuraを使用している場合には、トランザクション送信時にIPアドレスとウォレットアドレスを収集する』ということも記載されています。

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ConsenSysがプライバシーポリシーを更新

ConsenSys(コンセンシス)は2022年11月23日に、同社が提供する「MetaMask」や「Infura」に関連する内容を含んだプライバシーポリシーを更新したことを発表しました。

ConsenSysはイーサリアム(ETH)を専門に扱うブロックチェーンソフトウェア技術企業であり、人気の暗号資産ウォレットである「MetaMask(メタマスク)」や、イーサリアムノードやエンドポイントなどのデータをAPIなどで提供する「Infura」など、複数の製品を提供しています。

同社のプライバシーポリシーページには、同社製品・サービスを利用する際に収集される個人情報などについての詳しい説明が行われていますが、今回の更新では『MetaMaskのRPCプロバイダーとしてInfuraを使用している場合には、トランザクション送信時にIPアドレスとウォレットアドレスを収集する』という内容が追加されているとして注目が集まっています。

MetaMask(メタマスク)でブロックチェーンネットワークを追加する際には、ネットワーク上にある他のコンピュータのプログラムを呼び出して実行させるための技術である「RPC(Remote Procedure Call)」のURLを入力する必要がありますが、MetaMaskではデフォルトRPCプロバイダーとして「Infura」が使用されているため、多くのユーザーがこの情報収集の対象になると予想されます。

なお、更新されたプライバシーポリシーには『サードパーティのRPCプロバイダーを使用している場合は、InfuraもMetaMaskもIPアドレスやウォレットアドレスを収集しない』とも記載されているため、一部ユーザーの間ではRPC URLの設定を変更する動きも見られています。

お客様がMetaMaskのデフォルトRPCプロバイダーとしてInfuraを使用する際にInfuraが収集する情報。

MetaMaskとInfuraはいずれも当社が提供する製品であり、InfuraはMetaMaskのデフォルトのRemote Procedure Call(RPC)プロバイダーです。お客様がMetaMaskのデフォルトRPCプロバイダーとしてInfuraを使用する場合、Infuraはお客様がトランザクションを送信する際にお客様のIPアドレスとイーサリアムウォレットアドレスを収集します。

ただし、お客様がご自身のイーサリアムノードまたはサードパーティのRPCプロバイダーをMetaMaskで使用している場合、InfuraおよびMetaMaskはお客様のIPアドレスやイーサリアムウォレットアドレスを収集しません(ただし、お客様が使用しているRPCプロバイダーの情報収集およびその収集に関する条件に従うことをご了承ください)。

引用:ConsenSysプライバシーポリシー

MetaMaskの「RPC URL」変更方法について

MetaMaskの「RPC URL」を変更したい場合は、MetaMaskのネットワーク追加画面に移動して、新しいネットワークを手動で追加する画面に移動し、ネットワークの情報入力画面で「RPC URL」の欄に自分が利用したいRPC URLを入力することによって、好きなRPCプロバイダーを指定することができます。

MetaMaskのネットワーク追加時に使用するRPCプロバイダーを指定することが可能MetaMaskのネットワーク追加時に使用するRPCプロバイダーを指定することが可能

なお、イーサリアムRPCプロバイダーの一覧は「Ethereum RPC URL List」などのキーワードで検索することによって見つけることができますが、別のRPCプロバイダーでも同様にユーザー情報が収集される可能性もあるため、個人情報の収集を避けたい場合はプロバイダー選びで注意が必要です。

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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