NFT用いた宇宙関連のデータ流通基盤「ALICE(アリス)」開発開始:DigitalBlast


宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする「株式会社DigitalBlast(デジタルブラスト)」は2022年10月22日に、衛星データをはじめとする宇宙に関するデータと様々な地上データの融合を図ることを目的として、NFTを用いたデータ流通基盤「ALICE(アリス)」の開発に着手したことを発表しました。

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「ALICE・SATELLITE」の展開に向け開発に着手

DigitalBlast(デジタルブラスト)は2022年10月22日に、衛星データをはじめとする宇宙に関するデータと様々な地上データの融合を図ることを目的として、NFTを用いたデータ流通基盤「ALICE(アリス)」の開発に着手したことを発表しました。

ALICE(アリス)は2023年5月頃のリリースに向けて開発が進められるとのことで、ALICEで流通される衛星データの出品・購入が可能な衛星データマーケットプレイス「SATELLITE(サテライト)(仮称)」も同時展開される予定だと報告されています。

衛星データをはじめとする宇宙に関するデータは「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)」や限られた衛星サービス事業者から販売・提供されるデータが中心となっています。現在は、ある一定のユーザーから提供されるデータであることによって、信頼性が確保されているものの、宇宙ビジネスの市場規模は2040年代に100兆円にも達すると試算されているため、『産業の拡大が進むとともに、データの複製や改ざんが起り得る可能性が出てくる』と指摘されています。

ALICE(アリス)はそのような問題を解決することなどを目的として開発が開始されたもので、『宇宙に関するデータにNFTを発行することで、データ自体の価値を保証し、さらにそのサービス上で売買・譲渡が可能となるデータ流通基盤”ALICE”の開発に着手することになった』と説明されています。

データ流通基盤「ALICE(アリス)」の概要

ALICE(アリス)は、衛星データ等の宇宙に関するデータの流通・所有者証明を目的としたプラットフォームであり、所有者証明にはブロックチェーン技術を採用、ALICEを通じてブロックチェーン上にNFTを発行することができ、そのデータは唯一性を保持すると説明されています。

発行されたNFTはユーザー間で売買・譲渡することもできるとのことで、データの著作権を持つ事業者やユーザーには二次流通におけるロイヤリティが還元されるとも報告されています。

また、宇宙に関するデータだけでなく「地上で取得されるデータ・アート・画像・動画などのデジタルデータ」も取り扱われる予定で、衛星データと地上のデータを掛け合わせたデータも、NFTを発行してALICE上で流通させることが可能だとされています。

なお、このサービスは高い処理能力・低コスト・開発者視点で利便性が高いなどの特徴を持つブロックチェーンプラットフォーム「Flow Blockchain」を用いて開発が進められているとのことです。

データ流通基盤「ALICE」の全体像(画像:株式会社DigitalBlast)データ流通基盤「ALICE」の全体像(画像:株式会社DigitalBlast)

衛星データマーケットプレイス「SATELLITE」の概要

SATELLITE(サテライト)(仮称)は、ALICEを通じて発行されるNFTの売買・譲渡が可能となるNFTマーケットプレイスの第一弾でとされています。

取り扱うデータは「衛星データ」を対象としており、アート・音楽・ゲームなどを扱う一般的なNFTマーケットプレイスと同様に、ユーザーがNFTを出品して、ユーザー間でNFTの売買・譲渡を行うことができると報告されています。このNFTマーケットプレイスが提供されることによって、NFTが付与された衛星データの二次利用市場の促進につながると期待されています。

衛星データマーケットプレイス「SATELLITE(仮称)」のイメージ画像(画像:株式会社DigitalBlast)衛星データマーケットプレイス「SATELLITE(仮称)」のイメージ画像(画像:株式会社DigitalBlast)

DigitalBlastは今後の展望について『今後はより多くの衛星データが取得され、多種多様な地上のデータと組み合わせた解析が行われることが見込まれる』と説明した上で『NFTを用いることで個人間取引も可能となり、宇宙データの流通拡大が期待される』と述べており、『宇宙データの流通を加速させ、宇宙産業のさらなる発展を目指していく』と説明されています。

>>「DigitalBlast」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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