Terra Classic(LUNC)注目のアップグレード実施へ|BINANCEなども対応方針を発表
アルゴリズム型ステーブルコイン「USTC」のディペッグ(参照価格からの価格乖離)で価格が99%暴落したテラ・クラシック(Terra Classic/LUNC)で「1.2% Burn」や「委任・ステーキング再有効化」などの重要な改善提案を採用したアップグレードが実施されることが明らかになりました。今回のアップグレードを受けて「BINANCE」などの大手暗号資産取引所からも『LUNC入出金一時停止』の発表が行われています。
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Terra Classic(LUNC)アップグレード実施へ
アルゴリズム型ステーブルコイン「USTC」のディペッグ(参照価格からの価格乖離)で価格が99%暴落したテラ・クラシック(Terra Classic/LUNC)で「1.2% TAX Burn」や「委任・ステーキング再有効化」などの重要な改善提案を採用したアップグレードが実施されることが明らかになりました。
テラ・クラシック(Terra Classic/LUNC)の価格はUSTCのディペッグ後に99%暴落して以降価格低迷が続いていますが、その背後では『Terra Rebels』として知られるDiscordグループの下で自己組織化された複数のコミュニティメンバーによって復旧に向けた活動が続けられており、複数の改善提案なども公表されていました。
今回のアップグレードはこの改善提案の中の「1.2% Burn」と「委任・ステーキング再有効化」に関連するもので、暴落したLUNC価格の回復や、コミュニティ再構築などの面で重要なアップグレードになると注目されています。
提案3568「1.2% Burn」
提案3568「1.2% Burn」とは『LUNCにTax Burnメカニズムを導入してLUNCの総供給量を削減する』というものであり、全てのLUNC売買取引に「税+バーン」のメカニズムを実装することによって、自動的に一定数量のLUNCをバーン用ウォレットへと送り、LUNCの総供給量を大幅に減らすことができると期待されています。
USTCのディペッグ騒動によってLUNCの供給量は大幅に増加しており、この供給量が減少しない限りLUNC価格が元に戻るのは難しいと考えられているため、LUNCコミュニティでは「LUNCバーン(LUNCの焼却処分)」が今後のLUNC復活に向けた重要な役割を果たすと期待されています。
なお「1.2% Tax Burn」のメカニズムはLUNCの総供給量が決められた枚数になるまで有効化される予定となっており、それ以降はこのメカニズムが無効となり、総供給量は決して変更できなくなると報告されています。
提案4095「委任とステーキングの再有効化」
提案4095「委任とステーキングの再有効化」とは『一時停止されていたTerra Classic(LUNC)の委任ステーキングを再び有効化させる』というもので、ステーキングが有効化されることによってTerra Classicにポジティブな影響が見られると期待されています。
なお、LUNC改善提案では「委任・ステーキングを再有効化するとBFT攻撃を受ける可能性がある」などの懸念が示されていましたが、そのような懸念に対処するために『最初の60日間は既存のバリデーターにのみ委任を開放する』などの対応を取ることが説明されています。
BINANCEなどもアップグレードに関する対応方針を発表
Terra Classic(LUNC)のネットワークアップグレードは「ブロック高9,109,990(日本時間2022年8月27日午前7時00分頃)」に実施される予定だと報告されているため、現在はLUNCを取り扱っているBINANCE(バイナンス)などの大手暗号資産取引所からも『LUNCアップグレードに関する対応方針』が発表されています。
BINANCE(バイナンス)は、日本時間2022年8月27日午前6時00分にLUNCの入出金を一時停止することを発表しており、アップグレードの間もLUNCの取引に影響は出ないとも説明を行なっています。
なお、BINANCEにおけるLUNCの入出金は「ネットワークが安定したと判断された時点」で再開されるとのことで、更新があった場合には新たな発表でユーザーに報告すると説明されています。
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