NFT業界の2030年の市場規模は2,310億ドルに達する?

インドの調査会社であるヴェリファイドマーケットリサーチが発行した新しい分析レポートによると、現在急成長中のNFTの市場規模は2030年までに 2,310 億ドル(31兆円)に達する見込みであると発表されました。

現在の市場規模は 113億 ドル(1.5兆円)となっており、今後10年足らずで20倍以上に拡大していくということを予想しています。 

202ページにも及ぶ分析レポートの発表

202 ページにも及ぶ本レポートでは、NFTに関連するさまざまなトピックについての説明が記載されています。 

市場に関して複数の推測が行われており、その一つにはNFT業界が今後8年間でCAGR(年平均成長率)が 33.7% 成長すると予想された記事もあります。

さらに、NFT市場がアディダスや大手自動車メーカーのKIA、ディズニーなどといったような、非常に有名なブランドをどのように巻き込んでいったかという内容も含まれています。 

NFTへの参入に関しては、ゲーム、音楽、アートなどといったあらゆる業界で増え続けています。 

また、スポーツ業界を含むその他の業界でのNFTの役割についても説明されており、NFT の導入によって売り上げを伸ばすのに役立つ活用事例がいくつか掲載されています。

ゲーム業界における影響とは

ゲーム業界においてどのようにNFTが活用されていったかについての詳しい説明もされています。

特にゲーム業界は「採用の重要な要素」となっています。

高い人気を誇るゲーム会社「Enjin」のことを、この分野のパイオニアとなったことも紹介しています。

ゲーム内資産を代替不可能なデジタルトークンに変換し、ゲーム内資産を収益化することでお金を稼ぐといったシステムに設計することで、より多くのゲームプレイヤーを引き付けるといったシステム作りが行われてきました。

NFT業界においてもう 1 つの要素として、「play-to-earn」型のゲームの登場があります。

「Axie Infinity」がコロナウイルスによるパンデミックの最中に、フィリピンのユーザーに対して新しい収入源を提供する役割を果たしたと述べています。

スポーツ業界における影響とは

さらに、本レポートでは、NFTの今後の成長におけるスポーツの役割について記載されています。 

いくつかのパートナーシップがピックアップされて記載されていますが、最も注目したいのが「UFC(総合格闘技団体)」と「Dapper Labs」の提携です。 

2社は共同で、「UFC Strike」というブランド名でコレクターズアイテムを発売することになっています。

総合格闘技は熱狂的な支持者を多く持つ人気のあるスポーツであるため、NFTが新しいターゲット層にリーチしていくことが予想できます。 

また、重要な瞬間やすでに世間で知られている名前をデジタル化することによって、UFCの歴史を収益化することを計っています。 

NBAにも、NBAトップショットと呼ばれている同様のコンセプトでNFT化されたものが存在します。

NFTスペースの拡大

さらに、世界最大のNFTマーケットプレイスとなり、NFTがビジネスの世界へと到達することに大いに貢献した「OpenSea」についての言及も記載されています。

「OpenSea」は、企業やブランドがNFTスペースに新たに参入しやすくするために、Adobeサービスを統合し、従来のIT技術と部録チェーン技術が混じり合うことで新たな可能性を提供しています。

業界が急速に成長している大きな理由の 1 つは使いやすさにあると言われていますが、まだまだ改善の見込みがあると考えられています。

最後に

NFT市場が今後、急成長すると予想しているレポートはヴェリファイドマーケットリサーチだけによるものではありません。

コンサルティング会社のSkyQuest Technologyも同様の見通しを立てており、2022年5月に同様のレポートを発表し、NFT業界が 34% の成長率で拡大していると予想しています。

ますます拡大し、成長が止まらないNFT業界の可能性は計り知れないものです。

参照元:NFT Media

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