ビットバンク、イーサリアム「マージ」による「ETHW」対応方針を発表

ビットバンクがイーサリアム「マージ」に関する対応方針発表

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)が、イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「マージ(The Merge)」に伴ない発生する可能性のある「Ethereum PoW(ETHW)」の対応方針を8月24日発表した。

なお国内取引所において、同様の対応方針を発表したのはフォビジャパン、ビットフライヤーに続き3社目となる。

またビットバンクは「マージ」について対応するとしている。これについて同取引所関係者は「あたらしい経済」編集部に対し、「アップグレードされたPoSチェーンのトークンをETHとして取扱うのが有力」であると回答。詳細は状況を確認次第、改めてアナウンスをする意向であることを編集部は確認した。

ビットバンクの「ETHW」対応方針

ビットバンクは「ETHW」が発生した場合について、現時点で取り扱いは「未定」としている。同取引所は「ETHW」取り扱うにあたり、リスク評価や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の規則に沿った手続きが必要であると説明しており、ビットバンクで「ETHW」を取り扱わない場合は、配布を行わないとしている。

ただし「ETHW」が発生した場合、その時点におけるユーザーが保有するETHのスナップショットは取得するとのこと。ビットバンクが取得した「ETHW」はコールドウォレットにて厳重な管理を行うとしている。なおこのスナップショット時のETHの保有量がユーザーへの「ETHW」の配布量に影響を与えると思われる。

イーサリアムのマージについて

「マージ」とは9月15日頃に予定されているイーサリアムの大型アップグレードだ。イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ変更する為に、イーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)にイーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)を移行する計画となっている。

またそれに対し、「マージ」後に残るアップグレードに対応しないイーサリアム1.0のチェーンをハードフォーク(分岐)させて、PoWで稼働するネットワークを保持するプロジェクトが進められており、一部の取引所やマイナーはその計画を支持・サポートする表明も出している。ETHWはPoWチェーンのトークンを指す。

なおイーサリアムの創業者であるヴィタリック・ブテリン氏は、このPoWチェーンのフォークについて「大きな打撃とはならない」と述べており、正統なPoSチェーンへの影響は少ないと見られている。

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参考:ビットバンク
デザイン:一本寿和

参照元:ニュース – あたらしい経済

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