イーサリアム財団「The Mergeに関する8つの誤解」について説明
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は2022年8月17日に、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行する大型アップグレード「The Merge(マージ)」について誤解されている可能性のある8つの内容を公開しました。
こちらから読む:The Sandbox、ALPHA SEASON 3提供へ「暗号資産」関連ニュース
「大型アップグレードに関する8つの誤解」について説明
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は2022年8月17日に、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行する大型アップグレード「The Merge(マージ)」について誤解されている可能性のある8つの内容を公開しました。
The Merge(マージ)はイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムを「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」へと移行する大型アップグレードであり、最新の情報では2022年9月15日頃にメインネットで実施される予定だと報告されています。
この大型アップグレードでは、イーサリアムの取引承認・合意形成・ブロック生成の仕組みが大幅に変更されるため、今回のアップデートによって様々なメリットがもたらされると期待されていますが、今回公開された内容では「Mergeに関する誤解8つ」について以下のように説明が行われています。
誤解①ノードを動かすには32ETHのステーキングが必要
『ノードを動かすには32ETHのステーキングが必要』というのは誤解だ。誰でも自由にイーサリアムの自己検証済みコピーを同期させることができる(つまりノードを実行することができる)。ETHは必要ない。
誤解②The Mergeでガス代が安くなる
『The Mergeでガス代が安くなる』というのは誤解だ。The Mergeは「合意メカニズムの変更」であり「ネットワーク容量の拡大」ではないため、ガス代の引き下げにはつながらない。
誤解③マージ完了後に取引が著しく速くなる
『マージ完了後に取引が著しく速くなる』というのは誤解だ。若干の変更はあるものの、レイヤー1での取引速度はほとんど変わらない。
誤解④The MergeでステークしたETHを引き出すことができる
『The MergeでステークしたETHを引き出すことができる』というのは誤解だ。The Mergeの段階ではステーキング報酬の引き出しは有効化されない。次の「Shanghaiアップグレード」でステーキング報酬の引き出しが可能になる。
誤解⑤バリデータはShanghaiアップグレードまで流動性のあるETH報酬を受け取れない
『バリデータは引き出しが有効になるShanghaiアップグレードまで流動性のあるETH報酬を受け取れない』というのは誤解だ。手数料チップ/MEVはバリデータが管理するメインネットアカウントに入金され、すぐに利用できるようになる。
誤解⑥出金が可能になるとステイカーが一斉に撤退する
『出金が可能になるとステイカーが一斉に撤退する』というのは誤解だ。バリデータの退出はセキュリティ上の理由から制限されている。
誤解⑦ステーキングAPRはマージ後3倍になると予想される
『ステーキングAPRはマージ後3倍になると予想される』というのは誤解だ。最新の予測では「マージ後のAPRは200%増ではなく、50%に近い」とされている。
誤解⑧マージによってチェーンのダウンタイムが発生する
『マージによってチェーンのダウンタイムが発生する』というのは誤解だ。Mergeでアップグレードはダウンタイムなしでプルーフ・オブ・ステークに移行できるように設計されている。
なお、これらの誤解に関する詳しい説明は以下にリンクを記載している公式発表ページで確認することが可能となっています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
イーサリアム(ETH)などの購入は取引システムの安定性などでも評価の高い暗号資産取引所ビットバンクからどうぞ