SBIがリミックスポイントと資本業務提携、ビットポイントジャパン株式51%取得も

SBIがリミックスポイントと資本業務提携

SBIホールディングスが、リミックスポイントと資本業務提携契約を5月12日に締結したことが分かった。

この契約にはSBIホールディングスによるリミックスポイントの株式5%取得や、暗号資産交換業者ビットポイントジャパンの株式51%取得も含まれる。なおリミックスポイントおよびビットポイントジャパンの経営体制は現状維持となるようだ。契約のクロージングは7月1日予定となっている。

今回の資本業務提携は、「事業分野及び事業規模の拡大、更なる経営効率化及び競争力強化、並びにより一層顧客満足度の高いサービスの提供を実現し、両当事者グループの企業価値向上を図ることを目的」と発表で説明されている。

業務提携内容

業務提携の内容としては、暗号資産関連分野、web3関連分野、エネルギー分野の3つの分野における両社の提携となるとのことだ。

暗号資産関連分野では、「SBIグループとのクロスマーケティングによるビットポイントの口座数の増加」、「SBIHD連結子会社であるB2C2社との連携によるビットポイントの暗号資産取引流動性の向上」、「SBIHDが投資を行う世界中の暗号資産プロジェクトの中から厳選したトークンをビットポイントが日本で初めて取り扱うことによるビジネス拡大」に取り組むという。

web3関連分野については、「リミックスポイントの一般社団法人日本デジタル空間経済連盟への参画」と「メタバースを含むWeb3.0及びこれに関する事業の推進における協業」そして「メタバース関連ファンドの共同組成・運用」に取り組むとのこと。

またエネルギー分野では、「再生可能エネルギー利用の電源の共同開発」、「PPA事業の全国展開における協業」に取り組むとのことだ。なおPPA事業とは、電力事業者が需要家から発電システム等に係るスペースの提供を受け、発電システム等を設置し、需要家に対して当該発電システム等による電力を供給することにより事業コストの回収を図る事業モデルのことだ。

取得株式詳細

SBIホールディングスは、東京証券取引所スタンダード市場に上場するリミックスポイントの発行済株式総数116,530,700株(2022年3月31日現在)のうち、5.0%相当の普通株式を市場内取引で取得するという。なお2021年9月30日時点でのリミックスポイントの大株主および持株比率は、楽天証券が2.53%、SBI証券が1.28%となっている。

またSBIホールディングスの連結子会社のSBIファイナンシャルサービシーズが、リミックスポイント連結子会社である株式会社ビットポイントホールディングスから、ビットポイントジャパンの発行済株式総数128,400株のうち51.0%の普通株式を127億5000万円で譲り受けるとのことだ。

リミックスポイントの代表取締役社長CEOであり、ビットポイントジャパンの代表取締役会長の小田玄紀氏は自身のツイッターで、「株式譲渡によりリミックスポイントにおけるビットポイントの収益取込は49%になりますが、収益が倍以上になれば実際の収益は高まる可能性があります」とコメントもしている。

また今後は将来的にビットポイントを国内外の株式市場に上場させる可能性も視野に入れ、両社にてビットポイントの経営を行っていくとのことだ。

関連ニュース

【取材】新庄剛志監督、ビットポイントのブランドアンバサダーに就任。契約金の一部はジャスミーコイン(JASMY)

ビットポイントで「IOST」上場へ、国内3例目

SBIデジタルマーケッツ、シンガポールで投資運用ライセンス取得

SBI子会社の英B2C2、世界初「暗号資産NDF取引」実施。シンガポールQCPと

日本酒「梵」の不正流通をブロックチェーンで防ぐ、SBIとサトー 

参考:SBIHD
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio・Ninja-Studio

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です