Hokusai APIが切り開くNFTの民主化への現在地と未来

国内、国外問わずNFTを発行する企業が増えている昨今、世界最大級のマーケットプレイスであるOpen Sea(オープンシー)では今年8月に月間流通総額が約3,650億円を記録し、新たなビジネスとして無視できない規模になっています。この事業領域で単なるマーケットプレイスではなく、日本発サービスをローンチし事業展開している会社が日本モノバンドル株式会社です。

今回コインチョイスでは、日本モノバンドル株式会社代表取締役原沢陽水氏の取材を行い、NFTのインフラサービス「Hokusai API(ホクサイ エーピーアイ)」の現状と展望について話してもらいました。

日本モノバンドル株式会社とは

日本モノバンドル株式会社は、インターネット向けNFTサービス開発ツールHokusai APIを提供しているクリプトスタートアップです。提供サービスのHokusai APIを利用することで、個人がマーケッ トプレイスに依存することなく、Webエンジニアのみで独自にNFTの発行と送信、二次流通手数料、独自コントラクト利用等を管理運用することができ、暗号資産等に囚われないNFTビジネスを行うことができるようになります。

2021年9月にはポリゴン(Polygon)のメインネットへリリースし正式ローンチを完了。また、同月には個人投資家からの資金調達も行いさらなる事業拡大を目指しています。

Hokusai APIでできること

Hokusai APIでは、NFTを発行する際に必要なガス代やSolidity不要で利用することが可能です。企業のブロックチェーンエンジニアの採用コスト、経理の暗号通貨学習コスト等を削減し、安価でスピーディーにNFT事業を始めることができます。

Q:HokusaiAPIの開発に至った経緯を教えてください
もともとはHokusaiという物と交換可能なNFTのプラットフォームを作り、ローンチも完了していました。しかし、サービスが世の中に出た際の社会への影響という根本の部分を考えたときに、このサービスではなく、自分たちにできることをしようと考えHokusai APIの開発をしました。

自分たちはアートやコンテンツ自体にレバレッジをかけるサービスを作るというより、NFTプロジェクトやサービス開発者をサポートするツールにフォーカスしてHokusai APIを作りました。

Q:Hokusai APIを利用している方のフィードバックにはどのようなものが多いですか?
利用者様の声としては、暗号資産を持たなくても利用できるので簡単、フロントエンドエンジニアもコントラクトをかかなくていいので使いやすいとの声が多いです。

Q:HokusaiAPIを利用しているユーザー層はどのような層が多いですか?また、事例等あればお聞かせください。
インフラサービスとして打ち出しているため、金融やアート、Vチューバ―、ゲーム等などの幅広いジャンルの事業者様から問合せをいただいております。リリース時には数十件の問い合わせをいただきました。

また、サービスをローンチして分かったことは、直接営業にいかなくてもHokusai APIを紹介いただくケースが多く、サービスのニーズを感じました。

Q:Polygon(ポリゴン)を使用した理由を教えてください
スケーリングソリューションだとポリゴンという認知があり利用しました。また、EVM互換なので利用させていただいているという理由もあります。今後のサービスの展開としては、他のEVM互換系のチェーンは順次対応させていきたいと考えています。

Q:Hokusaiチームの現状を教えてください
チーム全体としては20人くらいいます。そのうち約3分の1が創業期のスタートアップ経験を有していて、別で本業もやりながらHokusaiに関わっているメンバーもいます。

各人がフルリモートでプロフェッショナルな働き方をしているために、オフィスに縛られず、平均20時間稼働でチームが回っています。フルリモートだとオンボーディングと教育コストが高いので、合う人と合わない人がはっきりしている気がします。

Q:Hokusaiチームに合う人の前提条件はどのような人ですか?
文化的条件が要素として大きく、会社資料にも記載してあるのですが、具体的には3点に集約されると考えています。

①開示性:オープンにする姿勢があること。
②透明性:非同期コミュニケーション、ドキュメント化をするのが得意、慣れていること。
③構造化:あらゆる仕事を属人化させずに、ワークフローやスプリントに落とし込み、問題が発生した時も、時間かスキルのどちらが足りないかが分かるような体制を作れるような人です。

Q:今後の会社の展開について教えてください
一つ目は、来年のアメリカへの進出です。日本でのみ営業活動をしていると、ドメスティックな方向にだけ目が向いてしまうため、2年目から実際にアメリカに点在するコミュニティに対し直接プロダクトを提供します。

もう一つのテーマは、Hokusai APIの提携企業を増やすことです。APIサービスはユーザーに広まっていくことが重要なので、営業や導入支援、開発の側面でパートナー企業を増やし、一緒にパブリックブロックチェーンの良さを活かしたサービスを広めていきたいと考えています。

Q:Hokusai APIをどんな人に使っていただきたいですか?
企業としてWeb3を志向している企業様や個人の事業主様に利用して欲しいと考えています。NFT等のWeb3のサービスは、利用コストが高く複雑であるため、経理面やコンプライアンス等で、躊躇してしまう会社が多いように感じます。

そのような企業様の中でも特に、早く簡単にNFTのサービスを検証したい方にとってHokusai APIは暗号通貨を持たなくても利用できます。また、ブロックチェーンエンジニアの採用コスト、経理の暗号通貨学習コスト等を削減できるサービスとなっているので、そのような事業者様であれば、Hokusai APIは付加価値を提供できると考えています。

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