エルサルバドル政府:ビットコイン投資の利益で「20の学校」建設へ


エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2021年11月2日に、仮想通貨ビットコイン(BTC)への投資で得られた資金を利用して20校の学校を建設する計画を発表しました。これらの学校はビットコイン投資による利益の余剰資金で建設されるとのことで『エルサルバドルの税金は学校建設費用に一切使用されない』とも報告されています。

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学校建設費用に国の税金は一切使用せず

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2021年11月2日に、仮想通貨ビットコイン(BTC)への投資で得られた資金を利用して20校の学校を建設する計画を発表しました。

ビットコイン(BTC)を国の法定通貨の1つとして認める内容などを含んだ「ビットコイン法」を2021年9月7日に施工したエルサルバドルは、その後複数回に渡ってビットコインを購入し続けており、現在は合計1,120BTCを保有しています。

ナジブ・ブケレ大統領は先月10日に『ビットコインの価格上昇で得られた400万ドル(4.5億円)相当の利益を活用して動物病院を設立すること』を発表していましたが、今回は新たに『仮想通貨関連の教育なども行う合計20校の学校を余剰資金で建設する』という計画が明らかにされています。

エルサルバドルでは「国民の教育と教育部門の強化のために400校の学校を建設する」という計画がありますが、今回の20校新設はその取り組みの一環であると報告されています。

なお、この学校建設費用は米ドルとBTCで構成された同国のビットコイン信託の余剰金から支払われるとのことで、『エルサルバドルの税金は学校建設費用に一切使用されない』とも報告されています。

エルサルバドルで初めて「ビットコイン法」が発表された際には、一部の反対派や機関などから強く反対する意見が出ていましたが、ナジブ・ブケレ大統領は今回のスピーチの中で「ビットコイン法が施行されなければこのような余剰資金を生み出すことはできなかった」と説明しており、動物病院に関しては「どんな治療もたったの25セント(約28円)で受けることができる」とも報告しています。

ビットコイン投資の利益は現時点で約13億円?

エルサルバドル政府のビットコイン購入額や収益情報を追跡しているTwitterアカウント「ElSalvadorBTC(@ElSalvadorBTC_)」の情報によると、エルサルバドル政府が現在保有している1,120BTCの平均購入価格は「53,062ドル(約605万円)」とされており、『購入時に5,943万ドル(約68億円)だったその価値は、現在7,142万ドル(約81億円)になっている』と報告されています。


エルサルバドル政府が購入した1,120BTCの平均購入価格は53,062ドルです。購入時に5,943万ドルだったその価値は、現在7,142万ドルになっています。

「ElSalvadorBTC」が報告しているデータに基づいて計算すると、エルサルバドル政府はこれまでのビットコイン投資で約13億円ほどの利益を上げていることになります。

なお、ブケレ大統領は先月末のツイートで「動物病院設立の費用はビットコイン信託の米ドルから出資されるため、保有するビットコインは売却されない」とも説明しています。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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