歴史上最高額「1,000億円相当のビットコイン」押収|米司法省がシルクロード関連で


米国政府がかつて存在していた史上最大規模の闇サイト「Silk Road(シルクロード)」に関連するアドレスに保管されていた10億ドル(約1,000億円)相当のビットコインを押収したことが明らかになりました。この押収額は”米規制当局によるビットコインの押収額”としては過去最大のものであると報じられています。

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米司法省:巨額の「BTC・BCH・BSV・BTG」を押収

米国司法省が史上最大規模の闇サイトとして知られる「Silk Road(シルクロード)」に関連するアドレスから、米規制当局の歴史上過去最高額となる10億ドル(約1,000億円)相当のビットコインを押収したことが2020年11月5日に公開された文章で明らかになりました。

公開された文章によると、このアドレスはハッカーが所有するアドレスであり、米国政府はすでにアドレスの所有者を特定し、アドレス所有者との間で「BTCの押収」について同意を得ていると報告されています。

司法省はすでにこのアドレスから「6万9370.22491543BTC」を差し押さえているとのことで、同アドレスにはビットコインのハードフォークによって新たに誕生した「ビットコインキャッシュ(BCH)ビットコインSV(BSV)ビットコインゴールド(BTG)」も含まれているとされています。なお、これらの暗号資産もBTCとほぼ同じ数量が保管されていたとされています。

これらのビットコインは「Individual X」と呼ばれるハッカーが2012年〜2013年頃にシルクロードをハッキングして不法に入手したものだとみられており、ハッカーのアドレスは「1HQ3Go3ggs8pFnXuHVHRytPCq5fGG8Hbh」だと報告されています。

司法省によると、シルクロードの創設者で現在服役中のRoss Ulbricht(ロス・ウルブリヒト)氏は、以前にこのハッカーを特定し『盗んだビットコインを返却するように』と要求していたものの、このハッカーは要求に応じることなく、返却も使用もせずにBTCを保有し続けていたとされています。

今回の司法省の調査にはブロックチェーン分析企業である「Chainalysis(チェイナリシス)」などが協力したと報告されています。Chainalysisは暗号資産の追跡ツールなどを提供している大手企業であり、今年6月には同社が提供している追跡ツールが”高い匿名機能を備えた暗号資産”として知られる「ダッシュ(Dash/DASH)」や「ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)」をサポートしたことなども報告されています。

なお、米政府がこれまでに押収したビットコインはオークションを通じて投資家に販売されていたため、今回押収された巨額のビットコインも数ヶ月後にオークション形式で投資家に販売される可能性が高いとみられています。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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