ディーカレットが会津若松市の地域デジタルクーポンの発行と管理にブロックチェーンシステムを提供

ディーカレットが会津若松市の地域デジタルクーポンの発行と管理にブロックチェーンシステムを提供

暗号資産(仮想通貨)の取引・決済事業を行う株式会社ディーカレット(DeCurret)が福島県会津若松市の地域デジタルクーポン「極上のはしご酒」の発行および管理のために、同社のブロックチェーンシステムを提供したことを10月8日に発表した。

地域デジタルクーポン「極上のはしご酒」は、10月6日から11月30日までの期間で実施されている会津若松市ナイトタイムエコノミー推進委員会が主導する経済活性化企画のひとつである。会津若松市内への宿泊者は「極上のはしご酒」クーポンを利用することで会津の酒や郷土料理などを1,000円で楽しむことができる。

またこのクーポンは会津若松市の地域ウォレットである「会津財布」をスマホにインストールすることにより購入および利用可能とのこと。ディーカレットのブロックチェーンシステム「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」は「会津財布」と連動するTIS株式会社提供の「ID決済プラットフォーム」の決済部分と連携するとのことだ。

編集部のコメント

ディーカレット株式会社は2018年に設立された企業で、2019年4月より同名の暗号資産取引所を運営しています。同社はデジタル通貨プラットフォームの開発も行っており、今年2月にはKDDI、auフィナンシャルホールディングス、ウェブマネーとともにデジタル通貨発行に関する共同検証を実施することを発表しているほか、7月には大同生命と共同でデジタル通貨の生命保険への応用可能性を検証する実証実験の開始も発表しています。

ディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」は、利用企業が自身のブランドでデジタル通貨を発行可能な機能を備え、スマートコントラクトを利用した処理の実装も可能とのことです。また取引にまつわる一連のプロセスを効率化し、少額のお金のやり取りもリアルタイムに実現できるということです。
ディーカレットは今後、地域通貨やデジタルクーポンをはじめ様々なデジタルバリューの発行・流通交換サービス、既存の決済サービスへの価値移転など、デジタル通貨による利便性の高いサービスを提供していく予定とのことです。

またTIS株式会社提供の「ID決済プラットフォーム」はスマートシティにおけるデータ連携基盤(都市OS)と連携して住民IDの認証をし、住民IDを用いたID決済を行えるプラットフォームとのことです。ID決済により、属性情報と決済情報から地域モビリティの手配、店舗・クリニック等の予約などの民間サービスに加えて、様々な公的手続きと連携することで、ワンストップでの利便性の高い社会を実現するとのことです。また「ID決済プラットフォーム」が持つ、決済・行動データの分析機能を活用し、実施主体者や参加店舗へ分析結果を還元することが可能で、施策効果の可視化や企画の改善、店舗のメニュー開発などに活かすことができるとのことです。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/antoniokhr)

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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