ラッパーT.I.:不正ICOへの関与で「75,000ドルの罰金支払い」に合意


俳優・音楽プロデューサーなどとしても活躍しているアメリカ・ジョージア州アトランタ出身のラッパー「T.I.(本名:クリフォード・ジョセフ・ハリス・Jr.)」氏が、米国証券取引委員会(SEC)からの『不正なICOの販売促進に関与した』という申し立てを解決するために75,000ドル(約796万円)の罰金を支払うことで合意したことが明らかになりました。

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「不正なICOを行なった」として5人を告訴

米国証券取引委員会(SEC)は2020年9月11日に、映画プロデューサーであるRyan Felton(ライアン・フェルトン)氏や、ラッパー・俳優などとして知られるT.I.(本名:クリフォード・ジョセフ・ハリス・Jr.)氏などを含めた5人の個人を『未登録で詐欺的なイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を行なった』として告訴したことを発表しました。

2017年に実施されたこのICOでは「FLiK用のデジタルストリーミングプラットフォーム」と「CoinSpark用のデジタル資産取引プラットフォーム」を構築するという内容のもとで「FLiKトークン」が販売されたとのことです。

ソーシャルメディアなどを通じて実施された「FLiKトークンのICO」では実際に多くの資金が集まったものの、Ryan Felton氏はFLiKトークンを秘密裏に自分のウォレットへと移動して市場で販売し、220万ドル(約2.3億円)の利益を生み出していた他、トークン価格を上げるための価格操作も行なっていたとされています。

さらにRyan Felton氏は、それらの不正に所得した資金を使用して「フェラーリ、100万ドルの家、ダイヤモンドジュエリー、その他の高級品」などを購入したと報告されています。

Felton氏を除く4人は「和解に合意」

米国証券取引委員会(SEC)の報告によると、Ryan Felton氏を除く4人の個人は罰金を支払って和解することで合意したとされています。

この4名は著名なラッパーである「T.I.」や、そのソーシャルメディアマネージャーであるWilliam Sparks Jr.氏、そしてアトランタ居住者であるChance White氏とOwen Smith氏であり、それぞれの個人は違法なトークンの宣伝に関与したと指摘されています。

複数の報道によると、T.I.氏の弁護士は『T.I.氏は詐欺行為に関与したことを後悔している』と語っているとのことで、『T.I.氏は失敗したベンチャー企業から1ドルも受け取ったことはなく、プロジェクトの開発が止まっていることを知った後すぐに、自身の名前を削除した』と説明していると伝えられています。

なお今回の合意では、T.I.氏は「75,000ドル(約796万円)の罰金を支払って、デジタル資産のプロモーション活動を5年間禁止すること」に合意しており、Sparks氏、White氏、Smith氏の3名は「25,000ドル(約265万円)の罰金を支払って、5年間デジタル資産の販売を禁止すること」に合意しているとされています。

一方、Ryan Felton(ライアン・フェルトン)氏は『ジョージア州北部地区連邦検事局からの刑事訴訟に直面している』と報告されています。

>>「米国証券取引委員会」の発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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