デジタル通貨「コイン(coin)」2020年度下期に発行へ|三菱UFJ・リクルートが協力


三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の独自デジタル通貨である「coin(コイン)」が、2020年度下期に発行される予定であることが「毎日新聞・朝日新聞」などの報道で明らかになりました。まず最初は飲食店紹介サイト「ホットペッパーグルメ」や旅行予約サイト「じゃらん」などを運営している「リクルートグループ」と共同で、リクルートのサイトに加盟する店舗でスマートフォン決済を始める予定だと伝えられています。

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デジタル通貨「coin(コイン)」2020年度下期発行へ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2017年に独自のデジタル通貨である「MUFGコイン」を発行する計画を明らかにしており、2018年10月には”その他の企業がデジタル通貨を発行するプラットフォーム”として機能することも視野に入れて、デジタル通貨の名称を「coin(コイン)」へと変更したことが発表されていました。

“2019年後半には実用化される予定”だと報じられていた「coin(コイン)」はその後リリースに遅れが生じていたものの、「毎日新聞」の報道によると、三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規(かめざわ ひろのり)社長は同社の取材に応じた際にcoinを2020年度下期に発行する方針を明らかにしたと報告されています。

「ホットペッパー・じゃらん」などでの導入を予定

まず最初は「リクルートグループ」と共同で、同社が運営している飲食店紹介サイト「ホットペッパーグルメ」、旅行予約サイト「じゃらん」、美容院予約サイト「ホットペッパービューティー」などで導入される予定となっており、「1コイン=1円」で支払いに使用することができると報じられています。

亀沢社長は毎日新聞の取材に対して『いろいろあって遅れた面があるが、新型コロナウイルス問題もあったのでタイミング的にはちょうど良いかもしれない』と述べており、約100万店舗の加盟店を有し、様々な店舗や若いアルバイトなどとの顧客接点も持っている「リクルート」との協業に期待感を示しています。

また亀沢社長は『オープンに皆が使える形で考えている』とも語っており、「コインを換金して銀行口座に戻すこと」や「個人間送金でコインを使用すること」などに加えて「将来的にはリクルートのサイト以外でも使用できるようになる予定」だと報告されています。

会社運営自体の「デジタル化」も計画

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は「会社の運営そのものをデジタル化すること」も計画しているとのことで、新型コロナウイルスの感染拡大で”新しい働き方”が注目されている中で、
・テレワーク促進のための勤務制度見直し
・ペーパーレス化の推進
・若手社員とのウェブ会議増加
などといった「業務のデジタル化」を一気に進めることも考えていると報じられています。

また、三菱UFJ銀行は2020年6月~9月の期間にかけて「みずほ銀行、三井住友銀行、ディーカレット、IIJ、KDDI、NTTグループ、JR東日本、セブン銀行、森・濱田松本法律事務所」などといった国内主要企業が参加する”デジタル通貨・デジタル決済に関連する勉強会”なども開催しているため、「coin(コイン)とSuica(スイカ)の連携」などといったその他大手企業との連携などにも期待が高まっています。

>>「毎日新聞」の報道はこちら
>>「朝日新聞」の報道はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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