ジョン・マカフィー:プライバシー重視の「携帯電話データ通信サービス」を発表


サイバーセキュリティの専門家であるJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏は、ユーザーのプライバシーを重視した携帯電話のデータ通信サービス「The Ghost Cell Phone Data Service」を発表しました。このサービスは”物理的なSIMカード”を必要とせずに4G回線でデータ通信を行うことができるプライバシーに配慮したデータ通信サービスとなっています。

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「The Ghost Cell Phone Data Service」を発表

John McAfee(ジョン・マカフィー)氏が新たに発表した「The Ghost Cell Phone Data Service」は、物理的なSIMカードを必要とせずにプライバシーを守りながらデータ通信を行うことができる携帯電話のデータ通信サービスとなっています。

「The Ghost Cell Phone Data Service」公式サイトの冒頭には、『世界中の個人はプライバシー関連の基本的な人権に関する戦争に直面している』と記されており、『全ての通信・全てのデータ転送・全ての基地局へのアクセスを追跡することによって、接続しているユーザーだけでなく、ユーザーの場所も特定することができる』と説明されています。

今やほとんどの人々が常備している「携帯電話」でプライバシーが侵害されていることを問題視しているマカフィー氏は、そのような問題を解決して人々が安心してデータ通信を行うことができるようにするために「The Ghost Cell Phone Data Service」を開発しており、具体的な機能としては以下のようなことが挙げられています。

匿名化されたインターネット接続

「The Ghost Cell Phone Data Service」を使用すれば、”人々に見られることなくインターネットにアクセスすることができる”と説明されています。全てのトラフィック(情報の流れ)は、複数の匿名化されたサーバーを経由するため、追跡することができない仕組みになっているとのことです。

SIMカードは不要

「The Ghost Cell Phone Data Service」は、”物理的なSIMカード”を必要としない「eSIM」と「QRテクノロジー」を使用して接続アクセスを提供しているため、「eSIM」に対応しているデバイスであれば、SIMカードの差し替えなどを行うことなくスムーズに回線を切り替えることが可能です。公式サイトでは『データサービスの追加は”コードのスキャン”と同じくらい簡単だ』と説明されています。

【利用可能な携帯電話(2020年7月9日時点)】
Google Pixel 3/3 XL、Google Pixel 4 / 4XL、Samsung Galaxy S20 / S20 +、Samsung Galaxy Z Flip、Samsung Galaxy Fold、iPhone 11/11 Pro / 11 Pro Max、iPhone XS / XS Max、iPhone XR

「VPN保護」

「The Ghost Cell Phone Data Service」は、ユーザーの携帯電話に「VPN保護(*1)」を提供するため、同サービスのネットワークを介して送信されるあらゆるデータは暗号化されます。
(*1)VPN(Virtual Private Network):インターネットなどに接続している利用者の間に仮想的なトンネルを構築し、プライベートなネットワークを拡張する技術のこと。VPNを利用すれば、物理的に離れている拠点のネットワークをあたかも自分の拠点と同一ネットワークかのような利便性や安全性で使用することができる。

ロケーション選択

「The Ghost Cell Phone Data Service」のユーザーは、オプションで35ヵ国以上の2,000を超えるIPアドレスから選択して、その場所からインターネットに接続しているように見せることができます。

高速なネットワーク速度

「The Ghost Cell Phone Data Service」のネットワークサービスは、”プライバシー保護機能”だけでなく「十分な帯域幅の高速4Gネットワ​​ークアクセス」を提供します。

利用可能地域は世界35ヵ国以上

「The Ghost Cell Phone Data Service」は、リリース時点で世界35ヵ国以上で利用することができ、将来的にはさらに多くの地域がサポートされると説明されています。公式サイトに記載されている情報によると、現在利用可能な地域は以下の37ヵ国とされており、これらの地域では「100%合法なサービス」として利用することができるとのことです。

【利用可能地域(2020年7月9日時点)】
アメリカ、イギリス、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ

将来的には「53ヵ国」で展開

「The Ghost Cell Phone Data Service」のベータ版テストは2020年7月3日開始されており、グローバル市場でのリリースは2020年9月に予定されていると伝えられています。

また、マカフィー氏は2020年7月6日のツイートで今後サポートされる予定の地域として「アルゼンチン、オーストラリア、ベラルーシ、チリ、コロンビア、フェロー諸島、ジョージア、香港、インドネシア、カザフスタン、韓国、クウェート、モンテネグロ、パレスチナ、シンガポール、タイ」などの16ヵ国も挙げているため、将来的には53ヵ国で利用できるようになると予想されます。

ジョン・マカフィー氏はここ数ヶ月間でユーザーのプライバシーを保護するためのプロジェクトを複数立ち上げており、匿名取引機能を備えた暗号資産である「ゴースト(Ghost)」や、プライバシーに配慮した暗号資産取引所「Ghostx Exchange」なども発表しています。

>>「The Ghost Cell Phone Data Service」の詳細はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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