ユーロ/米ドルは上昇トレンドに転換した のか?今後のECBの動向に要注目!
2017-11-29
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。
ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。
この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。
中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
■重要なチャートポイント1.18ドル台半ばを下抜けしトレンド転換 ユーロ/米ドルは、大きく下落して、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線(太線)」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは下落して、週足チャートに、「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。
レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。
そして、週足チャートを見てのとおりに、このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」点灯の時点では、ボックス相場「緑の破線」が続いていた。
だから、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だったが、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、1.18ドル台ミドルを上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
重要なチャート・ポイント1.18ドル台ミドルを上に抜けたので、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性が高い、と考えた。
■現在は上昇トレンドに転換したか否か様子見 8月末(8月29日)に、1.2000ドルを上に抜けたことで、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したことを確認した、と考えた。
ユーロ/米ドルは、高値1.2100ドル近辺(正確には、1.20ドル台後半)を付けたが、そこを天井にして、下落している。
それで、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は1.2100ドル近辺、下限は1.0350ドル近辺、と考える。
このボックス相場「茶色の破線」が続いている場合は、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、断定できないことになる。
上述のとおりに、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、断定できない状態だが、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性を、否定する状況でもない。
ボックス相場「茶色の破線」の上限(1.2100ドル近辺)を、上にブレイクする場合には、改めて、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、確認する状況にある。
続いて、日足チャートをご覧いただき…