「13日の金曜日」に混乱なし。ドル/円は 調整完了! 選挙結果がどうあれ上値試しへ
2017-10-19
【参考記事】
●衝撃的な米雇用者数減少はイレギュラー。ドル/円の上値重いが、基本方針変わらず!(10月12日、今井雅人)
やはり、今週(10月16日~)も、日本の機関投資家を中心とした、まとまったフローが直接持ち込まれるということはなかったようです。
■「13日の金曜日」、弱いCPIでも荒れ相場回避 市場では、「13日の金曜日」という欧米の参加者にとってはかなり「不吉」な10月13日(金)に、9月米CPI(消費者物価指数)が総合・コアともに予想を下回る弱い数字となったことを受けて、米ドル/円が一時、111.688円まで売り込まれる場面も見られました。
米CPI(除く食品&エネルギー)の推移(前月比)(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)
しかし、その後に公表された10月米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が、101.1とかなり強い結果となったこともあり、米ドル/円は懸念されていたほどの乱高下とはならずに、NY市場を終えることができました。
10月13日(金)の米ドル/円 30分足(出所:Bloomberg)
■日米株高で米ドル/円は一気に買い戻し。調整終了!? 週明けとなった10月16日(月)にも、米ドル/円は一時111.654円と、2度目の下値トライとなりましたが、ロシアのインタファクス通信が「米朝外交官が会談する可能性」を報じたほか、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長人事を巡って関係者から、「スタンフォード大学教授のジョン・テイラー氏が、トランプ米大統領の評価が高い」との話が伝わると、一気に112円台へと買い戻す動きとなりました。
それからというもの、日経平均の12連騰や、連日にわたるNYダウの史上最高値更新を受けて、米ドル/円は買い戻しの動きが加速。
本日、10月19日(木)の早朝には、一時113.094円まで値を戻すことになっています。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
米10年債利回りも2.35%付近まで戻すなど、先週(10月9日~)まで続いた米雇用統計後のポジション調整は、いったん終わったものとみなしていいかもしれません。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米韓軍事演習が始まっていることもあり、為替市場には…