米国株と米国債、米経済はどちらを反映? レイ・ダリオ氏の警告。米ドル急落に警戒!

■米国経済を反映しているのは、米国株か米国債か? みなさん、こんにちは。
 過去2カ月、マーケットでは米経済を反映しているのは、米国株なのか米国債なのかという論議が行われていました。
 AmazonやFacebook、AppleなどのIT系が牽引し、底堅く推移している米国株をみていると、最近停滞気味の経済指標にも関わらず、米経済は好調を維持しているように見えます。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
 一方、6月13日(火)~14日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げをほぼ織り込んでいる金融市場では、米金利の停滞が続いています。
米長期金利(米10年物国債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
 好調な米国株を材料視すると、米ドル/円も底堅く推移するはずですが、チャートが示しているように、米ドル/円は米国株に追随していません。
米ドル/円&NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
 むしろ、このところは逆相関ともいえる展開。
 では、連動しているといわれている日経平均と米ドル/円はどうか?
米ドル/円&日経平均 日足(出所:Bloomberg)
 これも過去1カ月、米ドル/円は日経平均の上昇に追随していません。
 では、米ドル/円を動かしている要因はなにか?
 米ドル/円は米金利の下落に追随して続落しています。
米ドル/円&米長期金利(米10年物国債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
 マーケットでは、日本株の上昇に比較して、米ドル/円の反発が弱く、米ドル/円が遅れて追随するとの見方もありましたが、今週(6月5日~)に入っての米ドル/円は節目の110.00 円を割り込み、一時109.12円まで下落しています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
 この背景には「中東5カ国がカタールとの国交を断絶」との報道が…

参照元:ザイFX! 西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

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