ギリシャの苦しい台所事情に危機感増大。 国債が売られ、長期金利は約14%へ上昇!
2015-04-23 2015-10-04
日経平均株価 日足(出所:株マップ.com)
市場関係者に聞いてみると、ここのところ外国人の買いが目立つようです。
その一方で、為替市場は、方向感が出てきていません。米ドル/円、ユーロ/米ドルなどの米ドル相場ですが、相変わらず、もみ合いが続いています。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
■米6月利上げ開始の可能性は低い。今後の想定は9月頃か 米国の利上げが、今度いつになるのか、まだはっきりしないということが方向感を出せない原因ではないかと思います。
依然として、2015年6月利上げに期待を持っている人もいるようでありますが、それはかなり可能性が低いと思っています。今後の想定としては、9月頃に利上げがあるか、という点になってくるのではないでしょうか。
米ドル/円に関しては、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の買いも、一時期よりは少なくなってきたようで、いよいよ玉切れの段階に入るかもしれないな、という観測も出てきています。
【参考記事】
●驚きのGPIF資産残高構成。もう、玉切れで株高・円安の流れが変わる可能性も…(4月2日、今井雅人)
■4月30日、日銀追加緩和の可能性が低い理由は? そんな中、4月30日(木)に注目の日銀金融政策決定会合が開催されます。
その場で、追加緩和策が決定されるかどうかに注目が集まっていますが、日銀が追加緩和を実施する可能性は低いと、引き続き、私は考えています。
【参考記事】
●かなり弱い数字が出た雇用統計だったのにさほど悪くないと解釈されている理由とは?(4月9日、今井雅人)
●4月日銀追加緩和説は、なぜ盛り上がる?しかし、その可能性は低いとみる理由は?(4月16日、今井雅人)
同時に発表される展望レポートでは、2015年の物価見通しは、おそらく下方修正されることになると思いますが、そうであれば、2014年10月のように、合わせて追加緩和があるのではないかという期待が広がることは理解できます。
しかし、最近の黒田総裁の発言は、一貫しています。
「労働市場が逼迫してきていて、賃金も上昇傾向になってきている。これがあとで影響して、物価はいずれ上がってくる」という見解です。そうであれば、今回追加緩和をする正当性がないということになります。
いずれにしても、4月30日(木)には、はっきりするので、結果を待ちたいと思います。
■米ドル/円が下がるようなら、しっかり買いを入れておきたい IMM(国際通貨先物市場)のポジションを見ると、米ドル/円の買いポジションは、かなり減ってきているので、下振れリスクもそれほど大きくはならないでしょう。
IMM(国債通貨先物市場)のポジション状況(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
米ドル/円が下がるようであれば、しっかり買いを入れておきたいところです。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ところで、今回は…