米6月利上げはほぼないとする理由とは? 米ドル/円は売り!ただし今すぐではなく…
2016-06-08
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
2015年3月10日の値動きでは、従来の高値である121.85円を上に抜けて、高値122.00-05円水準を付けた。
しかし、明確に、122.00円を上に抜けていないので(=高値を更新したのに、跳ね上がらなかったので)この時点では、ボックス相場「緑の破線(細線)」が維持されていた、と考える。
ボックス相場「緑の破線(細線)」の上限は122.00円近辺、下限は116円近辺、と考える。
そして、2015年5月下旬に、ボックス相場「緑の破線(細線)」の上限である122.00円近辺を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、125円台後半(125.85円近辺)の高値を付けている。
そして、この最高値圏での米ドル/円は、「茶色の破線(細線)」で表示したボックス相場を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線(細線)」の上限は、125円台後半程度、下限は120円台ミドル程度、と考える。
このボックス相場「茶色の破線(細線)」を割り込み、「売りシグナル」を発し、そして、節目だった120.00円も割り込んだので、大きく急落した、と考える。
米ドル/円は、116円台前半に急落したが、116円台前半からは強烈に反発し、121円台を回復している。
しかし、その後の相場は、120.00円程度を中心レートにして、上下動を繰り返した。
この時点での米ドル/円は、ボックス相場「紫の破線(細線)」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線(細線)」の下限は116.00円近辺、上限は122.00円近辺、と考える。
2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに…
■米国の利上げ開始の思惑が拡大し、買いシグナル 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、「12月の米国の利上げ開始」の思惑が拡大し、ボックス相場「紫の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円は、123円台に上昇したが、124円台には届かなかった。
2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(の直前には、120円台程度に下落したが、FOMC(米連邦公開市場委員会)で、米ドルの利上げ開始が発表されて、123円台に上昇した。しかし、123円台からは下落に転じている。
この時点での米ドル/円は、ボックス相場「青の破線(細線)」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線(細線)」の上限は123円台後半程度、下限は120.00円近辺、と考える。
2015年末(大みそかの12月31日)の時点では、120.00円がサポートになっていた。それで、2016年年明けの値動き(つまり、1月4日の値動き)に注目していた。
年明け(1月4日)の値動きで、120.00円を明確に割り込み、つまり、ボックス相場「青の破線(細線)」の下限(120.00円)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と判断する。
120.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」点灯後の米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線(細線)」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線(細線)」の上限は121円台後半程度、下限は116.00円近辺、と考える。
このボックス相場「ピンクの破線(細線)」を形成している最中に、1月末(1月29日)の日銀政策決定会合で、マイナス金利の導入が発表されて、米ドル/円は、121円台に急上昇した。この時の高値が、ボックス相場「ピンクの破線(細線)」の上限だ。
そして、日足チャートを俯瞰すると…