コロナバブルは2021年も継続。資源国通貨 買いが有効。米ドル/円はバイデン政権次第

■2021年もコロナバブルは継続へ 皆さま、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 昨年(2020年)は、新型コロナウイルスに世界中が振り回される1年となり、一生、忘れられない年となりました。今年(2021年)は、新型コロナウイルスを撲滅できることを、心より願っています。
 さて、その上で、今年1年の相場展開を占うことになりますが、私は、今年もコロナバブルが続く1年になると考えています。
 現在、日本も含め、世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大し続けているにも関わらず、株式市場は上昇を続けています。歴史的な財政と金融の緩和によるバブル相場となっているということは、説明する必要がないと思います。
NYダウ 週足(出所:TradingView)
日経平均 週足(出所:TradingView)
■現在の状況は、MMTの実証実験のようなもの 以前にもお話ししましたが、現在の状態は、言ってみれば、新型コロナウイルスの拡大をきっかけにした、MMT(現代貨幣理論※)の実証実験をしているようなものだ、と私は考えています。
(※編集部注:MMT(現代貨幣理論)とは、自国通貨を持つ国はいくらでも自国通貨建て国債を発行して債務を拡大できるため、財政の均衡より経済の均衡を目指すべきという理論のこと)
【参考記事】
●コロナバブルが当面、弾けない理由とは? ドル/円・クロス円は反動狙ってエントリー(2020年6月4日、今井雅人)
●ユーロ/円などの押し目買いを狙いたい! 今後は円売りポジションを考えた方が良い(2020年8月14日、今井雅人)
 そういう前提に立つと、今後、物価が上昇、具体的には消費者物価指数が大きく上昇してこない限り、金融を引き締める必要がないということになります。
【参考コンテンツ】
●FX初心者のための基礎知識入門:消費者物価指数/生産者物価指数
 おそらく、今年(2021年)中に物価が大きく上昇し始めるということは考えづらいので、すなわち、金融の引き締めを急ぐ必要はない、ということになります。
 また、財政に関しても、すぐに緊縮財政を採る必要もないということです。ですから、今年もコロナバブル相場は続く可能性が高いと考えています。
■キャリートレード主流ならクロス円が上昇か バブル相場になると、どうなるかということですが、多くの市場関係者が、今年(2021年)は米ドル安相場になると予想しています。特に、米国の主要な金融機関は、軒並み米ドル安を予想しています。
 しかし、バブル相場になると米ドル安になるという理屈は、正直、ピンときません。
 一部では、米ドルの金利が低いためにドルキャリートレード、つまり、米ドルを売って、他の比較的、金利の高い通貨を買うというトレードが主流になってきているという説明をしている人がいますが、まあこれなら、多少、納得できる部分もあります。
 しかし、キャリートレードが主流になるのであれば、やはり、米ドルより円だと、私は思います。そういう意味においては、今年はクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が、まだまだ上昇する1年になるのではないでしょうか。
【参考コンテンツ】
●円キャリートレードとは? リーマンショック時の巻き戻しでは、円安から急速な円高に一転!
世界の通貨VS円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
■資源国通貨買い・円売りが有効 特に有効だと思われるのは、資源国通貨買い・円売りです。たとえば、豪ドルなどです。
 バブル相場になっているということは、少し、世界の実体経済に明るい兆候が出てくると、一気に余ったお金がエネルギーなどの資源に流れ込む可能性があります。そうなると、資源国通貨にとっては追い風です。
【参考記事】
●ワクチン普及で株高・円安の復活に期待! 引き続き資源国通貨や新興国通貨の買いで(2020年12月17日、今井雅人)
 すでに、豪ドル/円などは、その兆候が出てきていると思いますが、こうした流れは、これからも続くのではないかと思っています。
豪ドル/円 週足(出所:TradingView)
■米ドル/円は、バイデン政権の米ドル政策に左右されるかも 最後に米ドル/円ですが、これはなかなか方向が読めない、というより、方向感が出てこないのではないか、と考えています。
 というのは、円安傾向の中、米ドル/円で米ドル安・円高がドンドン進んでいくというのも違和感がありますし、一方で、米ドル/円で米ドルが上昇していくというイメージも、なかなか持ちにくいからです。
米ドル/円 週足(出所:TradingView)
 1つのカギを握るのは、バイデン政権の米ドル政策です。
 新しい米財務長官が、米ドル政策について今月(1月)にも発言する可能性がありますので、それにはよく注目しておく必要があります。それを確認して、予想を修正する必要があれば、再度、考えてみたいと思います。
【参考記事】
●オセアニア通貨の押し目買いが良さそう。イエレン財務長官で2021年の市場は安定か(2020年12月1日、バカラ村)
バイデン政権の財務長官に指名されているジャネット・イエレン前FRB議長。今月中にも米ドル政策について発言する可能性があるため、注目しておく必要がありそうだと今井氏は指摘する (C) Bloomberg/Getty Images

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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