米大統領選、討論会はバイデン氏に軍配? メディアの論調よりも浮動票の行方に注目
2020-10-01
本日から10月がスタート。2020年も、あと3カ月となりました。
日本では菅新政権になって、9月21日(月)のNY市場で、いきなり米ドル/円の重要なサポートラインである104.00円割れ寸前まで下落するステージがありました。
しかし、同日の日本時間22時過ぎに、どこからともなくまとまった米ドル買いが登場し、104.00円割れを阻止。
米ドル/円 日足(出所:TradingView)
日本株も2万3000円台を保って、日本の半期末を終了しています。
日経平均 日足(出所:TradingView)
本邦勢にとって、今月(10月)からの新しい半期がどういう形になるのかは、11月3日(火)の米大統領選挙が重要なカギを握っています。
■バイデン氏勝利なら、強烈なリスクオフの展開もあるか 振り返ってみれば、今から4年前の2016年の米大統領選挙の時は、世論調査では圧倒的にヒラリーさん優勢。
そして日本では、仮にトランプさんが大統領に選ばれれば、強烈な「株安・円高になる」というのがコンセンサスでした。
結果は「ヒラリーさんが選ばれる」という見方も、「トランプさんが選ばれて、『株安・円高になる』」という予測もすべて逆でした。
【参考記事】
●レーガノミクス再来か。トランプ次期大統領のトランポノミクスのもと、ドル/円は109円へ(2016年11月10日、西原宏一)
●予想どおりドル/円は109円へ。ここからは調整局面。次は112円、来年は115円へ!(2016年11月17日、西原宏一)
その影響があるのか、今回はトランプさんになっても、バイデンさんになっても「こういう相場になる」という意見が、マーケットでなかなか固まりません。
個人的には、バイデンさんが勝利し、かつ上下院を民主党が取るようなことになれば、強烈なリスクオフの展開になるのではないか?と想定していますが、民主党を支持している多くの金融機関は、当然、そうはならないという予測が多数。
バイデンさんが勝利し、かつ上下院を民主党が取るようなことになれば、強烈なリスクオフの展開になるのではないか?というのが西原さんの見方 (C)Scott Olson/Getty Images News
このあたりについての「コンセンサス」は、今月(10月)中に徐々に固まってほしいところです。
コンセンサスが固まっていると、選挙結果に対して、「想定どおり」もしくは「その逆」というふうに相場を読めます。
2016年の場合ですと、トランプさんが選ばれて、「株安・円高になる」というコンセンサスどおりに動かなかったため、ポジションとしては、「株と米ドル/円のロング」で大きな収益を上げるチャンスが出てきたわけです。
ところが、「どう転ぶかわからない」というのがコンセンサスだと、結果に対して動きにくいため、コンセンサスは統一されてほしいところ。
この「コンセンサスの合致」という…