FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする

FXオプションは、FX投資家にとってもう一つの収入源になる存在です。特にスワップポイント目的の投資をするスワップポイント派にとっては相性が良いです。スワップポイント派にとってのFXオプションの可能性FXでスワップポイント目的の運用をされている方にとって、FXオプションは有益な仕組みをいくつも持っています。上げ相場でも下げ相場でも「プレミアム受取側」で売買ができる。リスクを抑えて利益を確保する方法ができる。スワップポイントとプレミアムの両方取りもできる。FXオプションの活用は、大きな可能性を秘めています。これまでのFXでのスワップポイント投資を、リスクを減らしながら収益力を強化していけるからです。いずれも、これまでの連載で触れてきたことです。上げ相場でも下げ相場でも「プレミアム受取側」で売買ができる。参考記事:「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」という使い方 FXならマイナススワップポイントとなるポジションでも、FXオプションでは「プレミアム受取側」での仕掛けが可能です。リスクを抑えて利益を確保する方法ができる。参考記事:低リスクで利益率10%戦略 FXオプションでは、利益とリスクの調整ができます。リスクとリターンの原則にもとづき「ハイリスク・ハイリターン」にするのも「ローリスク・ローリターン」にするのも自由にできます。なので、「利益率は低いがリスクも低めにする」という仕掛けも簡単にできてしまいます。スワップポイントとプレミアムの両方取りもできる。FXのスワップポイントとFXオプションのプレミアムを低リスクで取るという戦略もあります。代表的な戦略が「カバードコール」です。参考記事:米ドル円 カバードコール仕掛け2019年11月25日カバードコール戦略のポジション FXで米ドル円買いポジションFXオプションでコールオプション売りポジションコールオプション売りは、「上げ相場で損失・下げ相場で利益」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。このコールオプションを、FXの米ドル円買いポジションとセットで保有していきます。こうすることで、FXのスワップポイント受取+FXオプションのプレミアム受取の両方が可能となります。そして、全体の損失可能性も減ります。上げ相場でFX利益+FXオプション損失=全体としては利益下げ相場でFX損失+FXオプション利益=下げ方によって分かれる2つのポジションが助け合うような形の損益構造となります。FXオプションの利益は限定されているので、3月前半のような大きな下げだとFXの含み損をカバーするようなことはできません。全体として手堅い運用をするための戦略として有効です。これ以外にも、FXオプションにはFXにはない可能性があります。スワップポイント減少時代での収入源確保2020年3月末現在、米ドルなど主要通貨の金利が軒並みゼロ金利に近い状況になっています。「先進国総ゼロ金利時代」極端ですが、そんな時代に突入しています。米国・欧州・豪・日本など主だった先進国はほとんどがゼロ金利に近いかまたはマイナス金利です。新型コロナウイルスによる異常現象ではあるものの、この騒動が落ち着き経済が活気を取り戻すまでは金利引き上げを再開する国はないと思われます。南アフリカランドやメキシコペソなどは、まだまだ高金利ではあるものの、大変動期には暴落のリスクもあるため、本当に長期保有で資産増加ができるかどうかは微妙なところです。こういう時代に「スワップポイントにこだわった運用」はリスクが大きくなりがちです。FXでのスワップポイントにこだわれば、運用対象通貨ペアは新興国高金利通貨ペアに限られてしまうからです。無論、昨年のように高金利通貨が堅調となる時期もあるのでこの選択が絶対に損をするという訳でもありません。でも、「先進国が総ゼロ金利時代に、なぜその国が高金利を維持しないといけないのか」という背景は、意識しておかねばなりません。新型コロナウイルス騒動の後は「景気後退期」が到来するといわれています。景気後退期は、高金利通貨ペアが暴落し易い時期でもあります。私は、こういう時期に高金利通貨を保有する気にはなれません。保有するとしても、スワップポイントサヤ取りで両建てにする形での運用中心です。参考記事:スワップポイントサヤ取り 本日の最適組合せ でも、FXオプション運用の知識も持っていると、このゼロ金利時代でも別の視点が持てます。FXオプションのプレミアムが、FXのスワップポイントに近い性質があるからです。リスクを抑えながら、「スワップポイント」と「プレミアム」を着実に獲得していく。私の「FXオプションからのスワップ投資」も、この辺を意識しながらやっています。運用通貨は、先進国の代表通貨ペアである「米ドル円」のみです。ある程度運用ルールも固まってきました。ゼロ金利に近い先進国通貨でもそれ相応の利益を出していけるところをお見せしたいと思っています。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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