米ドル/円は104円台を下抜けると101円へ。 今年も10月から米国株のセンチメント悪化

■米ドル/円は108.50円が強烈なレジスタンスに みなさん、こんにちは。
 前回のコラムでご紹介させていただきましたが、米ドル/円の108.50円のレジスタンスは、依然、強烈。
【参考記事】
●ドル/円の108.50円は強烈なレジスタンス! 米ドル/円の動きも、英ポンド/円次第か…(9月26日、西原宏一)
 今週(9月30日~)、30日(月)は、本邦の半期末。そして、第3四半期末、月末でした。
 そのため、季節的要因による米ドル買い重要がマーケットに投入され、ジリ高に推移。
 その影響なのか、10月1日(火)の東京市場で、米ドル/円は再び108円台ミドルまで上昇。しかし、今回も高値は108.47円までで失速しました。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
 米ドル/円の高値(4月24日)と安値(8月26日)の50%戻し(=108.43円)水準である108円台ミドルの重さを再認識し、ダブルトップを形成して、欧米市場に入ります。
 第4四半期入りした欧米市場は、東京市場とは様変わりしてリスクオフ相場となり、米国株が大きく値を下げました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
 呼応して、米ドル/円も下げ幅を拡大し、本稿執筆時点では一時106円台まで急落しています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)

■昨年(2018年)の相場を振り返ってみると… 今年(2019年)10月からの相場を確認するために、昨年(2018年)10月相場を振り返ってみます。
 マーケットでは、第4四半期の米ドル/円は円安になりやすいという意見も多く見られますが、昨年(2018年)10月の米ドル/円は第1週から急落しています。
 昨年(2018年)9月は、日経平均、米ドル/円とも上昇し、米ドル/円は114円台に到達。
 昨年(2018年)年末には(120円は難しいでしょうが)、少なくとも118円に向けて続伸するのでは? という意見が大勢を占めていました。
 ところが実際は、10月4日(木)につけた114.55円を高値に米ドル/円は急反落。
 今年(2019年)、1月3日(木)のフラッシュ・クラッシュの安値である104.87円まで、3カ月で一気に約10円急落しています。
米ドル/円 月足(出所:Bloomberg)
 この米ドル/円の反落は、米国株の急落に追随した展開。
 昨年(2018年)のNYダウは、10月3日(水)に2万6951ドルの高値に到達してから急反落し、それに米ドル/円が追随した流れです。
NYダウ 月足(出所:Bloomberg)
 今回も、NYダウは9月初旬に再び2万7000ドル台に乗せましたが、維持できず、反落。
 そして、10月2日(水)には約500ドルも暴落し、2万6078ドルで引けています。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
 今回の米国株の…

参照元:ザイFX! 西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

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