10月7日発表のウワサも!? 日銀が異次元 緩和第3弾を実施したらドル/円はどう動く?
2015-10-01 2015-10-04
紛糾した安全保障法案に絡んだ騒動は一段落。日本政府が想像した以上に混迷を深めた安保法案により、安倍政権は大きく支持率を低下させています。
これまでの歴代内閣の変遷をたどってみると、安保問題がひと段落した後は、経済へと大きく視点を変えています。
今回の内閣も同様で、安倍総理はGDP600兆円を目標にすると表明しました。
【参考記事】
●スペインからの独立賛成派が選挙で勝ってもユーロがあまり下がらなかったワケは?(9月29日、西原宏一&松崎美子)
安倍首相「GDP600兆円」表明へ、介護離職ゼロ目標も=政府筋
安倍晋三首相は、24日夕に開かれる自民党の両院議員総会後に記者会見を開き、名目国内総生産(GDP)を600兆円にする目標を打ち出す。
総裁再選が正式に決まるのを機に、経済最優先の姿勢をあらためて強調し、「介護離職ゼロ」の実現など社会保障制度改革にも力を入れる姿を示す。
出所:ロイター
これは目標を打ち出しただけで、具体策はこれから。
ただ、走り出したアベノミクス2ですが、前途は多難。9月30日(水)に発表された8月の鉱工業生産(速報値)は前月比0.5%低下と2カ月連続のマイナス。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: その他地域主要経済指標の推移)
生産の基調判断は「一進一退で推移している」から「弱含んでいる」に変更。結果、7-9月期のGDPがマイナス成長となる可能性が高まることに…。仮に2期連続のマイナス成長となれば、景気後退局面入りを意味します。
そこで、マーケットでは、4~5兆円程度の補正予算を要望する声が挙がっています。加えて、以前のコラムでも取り上げていますが、呼応して、日銀の追加緩和期待が高まってきました。
【参考記事】
●日銀の追加緩和期待が高まるワケとは? ドル/円は底固め後に124円へ上昇濃厚!(9月17日、西原宏一)
つい先日まで可能性は限りなく低いと…