米中貿易交渉の合意期待でリスクオンだが ドル/円は右往左往!? 狙いはユーロ/ドル!
2019-04-05
現在、行われている閣僚級協議において、大きな進展が見られたことを、トランプ米大統領が明らかにしました。
その後、習近平・中国国家主席も、同様の見方を示しています。
今年前半の最注目材料となる米中貿易交渉は、閣僚級協議で大きな進展が見られた模様。ようやくメドがたってきたというのが今井氏の見解。写真は2017年11月の米中首脳会談時のもの (C)Bloomberg/Getty Images
これまで、何度となく暗礁に乗り上げてきた米中貿易交渉ですが、ようやくメドがたってきた様子です。
米朝の非核化に向けた交渉が、最終段階でうまくいかなかったことも最近あったので、まだ、完全に楽観視することはできませんが、それよりは、今回の交渉がうまくいく可能性は、遥かに高いのではないかと考えています。
中国側も、中国経済への影響が非常に大きいということを理解しているので、今回は、米国との全面対決は避けたいという意向でしょう。おそらく、近いうちに合意がなされることが期待されます。
■株式市場は当面、堅調に推移か そうなってくると、金融市場において一番好感するのは、各国の株式市場ではないでしょうか。
事実、ここ数日、各国の株式市場は、米中の合意を先読みして上昇傾向にあります。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
長期的なトレンドになるとまでは考えていませんが、当面の間、株式市場は堅調を維持するのではないかと思います。
■市場の雰囲気が一変し、リスクオンの円安へ 株式市場が堅調に推移するということは、為替市場にも影響を与えます。
一般的に言って、株価が不安定なときは、どうしてもリスクオフの流れから円高になりやすいというのは、過去からの経験則。逆に、株価が安定してくるとリスクオンの流れから、円安方向に向かいやすくなります。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
これまで、株価が不安定になる可能性があったので、円高方向に警戒をしていましたが、最大の懸念材料であった米中貿易摩擦問題が決着するとなれば、市場の雰囲気もがらりと変わってきます。
市場に対する見方を変える必要が出てきたと考えています。
そうは言っても…