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ギリシャ国民投票後の月曜にできた“窓”の シグナルは依然有効。ユーロ/円は売りだ!

■2012年11月に中長期のレジスタンスラインを突破 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。
 ユーロ/円は、2008年に約170円(正確には、169.95円)の高値をつけてから、下落に転じた。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 そして、月足チャートで見ると、2012年3月に2008年の高値を起点としたレジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けたのだが、この時点では、結局、トレンド転換が起こらなかった、と判断したので、2012年4月の高値に合わせて、新たなレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
 つまり、レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けた時には、ユーロ/円は、下落トレンドのままで、上昇トレンドに転換していない、と判断した。
 しかし、改めて引き直した一番右の中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を明確に上に抜ける場合は、「買いシグナル」なので、要注意と考えていた。
 2012年の11月に、中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を、明確に上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
■150円近辺をピークに下落トレンドに転換した可能性 昨年(2014年)の10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
 それで、その時点での直前の安値(134円台前半)に合わせて、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。
 高値150.00円アラウンド(149.75-80円水準)をつけるまでは、このサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇した、と考える。
 しかし、今年(2015年)の1月中旬(1月15日木曜日)の急落で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 この時点で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考えると、ユーロ/円が、トレンド転換した可能性がある、と考えた。
 つまり、ユーロ/円の94円台から150円近辺まで上昇した期間が、「上昇トレンド」であり、150円近辺がピーク(最高値)で、「下落トレンド」に転換している可能性がある、と考えたわけだ。
 ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺まで下落した。
 しかし、126.00円近辺を底に、反転して、大きく急騰した。
 それで、新たに、一番右のサポート・ライン【緑の破線】を表示した。
ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 直近の急上昇で、ユーロ/円のトレンドは、判然としなくなった(つまり、はっきりしない、わからない)、と考える。
■週足では2009年高値更新で「買いシグナル」点灯 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。下の週足チャートに、「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
 いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。
 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
 この高値(145円台)をつけてからの…
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ギリシャデフォルト濃厚、ユーロ暴落かと 多くの人が思ったら逆に上昇した理由とは?

■「相場は理外の理」を再認識させられた結果に マーケットは保ち合いを続けている。各材料が錯綜し、マーケットの反応も通常ではなかったので、市場関係者はとまどい気味である。
 一番代表的な事例は、6月29日(月)の市況だろう。
 ギリシャはデフォルトかと伝えられたことで、6月29日(月)朝にユーロ/米ドルが大きなギャップをつけて始まり、ユーロ暴落かと多くの人々が思っていたが、ユーロは続落するどころか、逆に大きくリバウンドし、典型的なリバーサル・デーを記録した。ちなみに、6月29日(月)の値幅はリバーサル・デーとして史上最大だった。 
ユーロ/米ドル 1時間足(6月29日、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 このような値動きを事前に予想できた者は、筆者が知っている限り、皆無に近い(皆無ではないが、根拠の説明が今イチであった)が、事後的な解釈をうまくまとめた者が多い。いろいろな見解のうち、もっとも説得力のある見方として、以下の理由を記しておきたい。
 曰く、「ギリシャデフォルトでユーロ資産の変動率が高まるから、ユーロ資産売りに備えた防衛である」。
 つまり、ギリシャ危機が長引き、ユーロ安が必然視される中で、ユーロ資産投資にはユーロ売りのヘッジがつきものだった。そして、変動率の上昇でユーロ資産が売却に転換されると、必然的にヘッジとして行っていたユーロ売りポジションの解消に動いたわけだ。言うまでもないが、ポジションの解消は、今度はユーロ買いへの転換でもある。
 「相場は理外の理」という本質を、今回の「ユーロ事件」を通じて、筆者を含め、多くの投資家が再確認させられただろう。ギリシャデフォルトでもユーロが上がる場合があるのだから、世の中、やはり、「鉄板トレード」は存在しないわけだ。
■個人投資家はテクニカルの視点を大事にすべき ところで、国際的なマネーフローの事情が複雑で、一個人どころか、ウォール街のトップ集団でもすべてを把握できず、事後解釈ばかり繰り返している以上、我々、個人投資家はやはりファンダメンタルズ上の視点ではなく、テクニカル的な視点を大事にすべきだ。
 ユーロの切り返しは、以下のチャートをもって、短期スパンにおける構造上の理由を説明できるのではないだろうか。 
ユーロ/米ドル 4時間足(6月30日、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
ギリシャデフォルトはほぼ確定、それにしても昨日ユーロの大幅切り返しが値幅大きい故(リバーサル・デーとして史上最大)、単純にサプライズではなく、ウェーブカウント上における構造的な視点をもってアプローチする必要がある。
上のチャートで記しているように、3月安値1.0462を起点とした大型切返し、なお継続中の公算が大きく、同切り返し自体も大型トライアングル型フォーメーションの構造を強め、昨日の大幅反騰、同フォーメーションにおける子波と位置付けるのが自然である。
トライアングル型保ち合いとして典型的なシンメトリカル・トライアングルに近い形で展開される値動きが同カウントの蓋然性を証左、昨日の反騰、D波(黄)のボトムと見做されるだろう。従って、昨日安値から最終子波E(黄)展開され、昨日高値をもって完成されたかどうかは目下の焦点である。
前記トライアングル型フォーメーションの示唆に加え、各子波自体のジグザグ構造に鑑み、E子波(黄)のジグザグ変動、なお途中の公算が大きい。従って、目先性急な判断と行動をなお控えるべきで、トップアウトのタイミングを狙ってから再度エントリーすべきだろう。ユーロ/円も同様で、デイリーレポートのシナリオより遅れて頭打ちの可能性があるので、サインの点灯を待ちたい。
 上は筆者が6月30日(火)に書いたレポートからの引用であるが、構造上の視点をもって検証すれば、ユーロの切り返しに大きな違和感がなくなるかもしれない。
 昨日(7月2日)の米雇用統計の結果があまり良くなかったこともあり、ユーロは反落に転じるまで、なお切返しの余地を拡大する可能性がある。
 ただし、前述のチャートはあくまで6月30日(火)時点の見方で、ユーロ切返しのターゲットを具体的に示唆するものではなく、また、ユーロは早期に頭打ちとなる可能性が大きいので、ご注意いただきたい。
 昨日(7月2日)の米雇用統計は、市場の想定ほど…
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ギリシャ国民投票は賛成多数で一件落着!? 離脱・デフォルトでも痛くもかゆくもない?

■7月5日(日)は、ギリシャの国民投票だが… 今回は、まず、ギリシャの話からしたいと思います。
 ツィプラス首相は、昨日7月1日(水)、債権者に書簡を送り、条件付きで譲歩する姿勢を示しましたが、ユーロ圏各国はこれを拒否しました。
 相変わらず、ギリシャとユーロ圏各国の溝は埋まりません。
 そうこうしているうちに、7月5日(日)には、ギリシャで緊縮策の賛否を問う国民投票が実施されます。
 今、このコラムを書いている時点(7月2日)では、結果はわかりませんが、これは、ある意味、今のツィプラス政権が統治能力を失ってしまったことを証明しているようなものです。
ギリシャのツィプラス首相。7月2日現在、国民投票の結果はまだわからないが、これは、ある意味、今のツィプラス政権が統治能力を失ってしまったことを証明しているようなもの!?
(C)Greek Prime Minister's Office via Getty Images
■ギリシャがユーロ離脱、デフォルトしても影響は大きくない 私は、賛成が上回るのではないかと思っていますが、仮にそうなった場合は、一件落着となります。
 逆に、反対となった場合は、ギリシャのユーロ離脱、デフォルトという流れになる可能性が高くなってきます。
 しかし、私はその場合でも、市場への影響はそれほど大きくはないと考えています。
【参考記事】
●日本株上げ相場の終焉は、どう予測する?ギリシャ問題決着の市場への影響は軽微(6月25日、今井雅人)
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
 デフォルトは、確かに国にとっては一大事ですが、それによってギリシャ国民も現実を知ることとなり、意識が変わっていくと思います。
ユーロ離脱? デフォルト!? 混乱の中にあるギリシャ国民…。いったいどうなるのだろうか…
(C)ZUMA Press/amanaimages
 そして、資金調達ができなくなるので、結局は、IMF(国際通貨基金)などに救いの手を求めることになると思っています。
■市場への影響は、1日ぐらいのものだろう また、ギリシャがユーロから離脱したからと言って、ユーロ圏の国には痛くもかゆくもないでしょう。
 むしろ、ポルトガルやスペイン、イタリアなどの国は、身を引き締め直すきっかけになるかもしれません。
 いずれにしても、1日ぐらいは市場に影響が出るかもしれませんが、その影響も持続しないと思っています。
ユーロVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
 さて、金融市場は…
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ギリシャ国民投票が緊縮財政賛成でも ユーロの反発が期待できない理由とは?

■NZドル/円、ユーロ/円の急落懸念が現実化 みなさん、こんにちは。
 6月に当コラムにて数回に渡ってご紹介させていただいた、NZドル/円、ユーロ/円の急落懸念ですが、どちらも一気に現実化。
【参考記事】
●ハト派的な米FOMCで米ドル/円急反落!NZドル/円が80円割れ濃厚な理由とは?(6月18日、西原宏一)
●フランスがユーロ圏・EU離脱(Frexit)!? ユーロ/ドルが1000pips下落するとの予想も(6月25日、西原宏一)
 ユーロ/円、NZドル/円ともに、週明け(6月29日)に窓を開けて暴落しました。
NZドル/円 2時間足 (出所:米国FXCM)
 ユーロ/円にいたっては、週明け(6月29日)に5円もの急落劇を演じました。
【参考記事】
●Xデーは7月5日!異例のギリシャ国民投票でユーロ大荒れ! 英米の利上げも遠のくか(6月30日、西原宏一&松崎美子)
ユーロ/円 2時間足(出所:米国FXCM)
■チプラス首相が驚愕の国民投票宣言で、ユーロ/円暴落 長期化しているギリシャ情勢ですが、6月末より事態はさらに混沌としてきました。
 ギリシャのチプラス首相が一方的に、「7月5日(日)、国民投票実施」を宣言。結果、6月30日(火)に予定されていたIMF(国際通貨基金)への支払いも行われず。
 このチプラス首相が宣言した「国民投票」ですが、事前にメルケル独首相やオランド仏大統領にも知らされておらず、彼らは、チプラス首相のツイッターで知ったという驚きの展開。
【参考記事】
●Xデーは7月5日!異例のギリシャ国民投票でユーロ大荒れ! 英米の利上げも遠のくか(6月30日、西原宏一&松崎美子)
 この驚愕の発表に、週明け(6月29日)の東京市場は大混乱。
 東京市場では、リスクオフトレード一色となり、総じてクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が暴落しました。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
 ユーロ/円については、前週のNYクローズ(6月26日)と比較すると、一時、5円に迫るほどの暴落を見せました。
 その後、連日、ギリシャ絡みのさまざまなヘッドラインが飛び交い…
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ギリシャ問題混迷で米ドル/円も下落、 122円を割り込むと急落の可能性も!

■2014年3月以降の米ドル/円日足チャートを分析 今回は米ドル/円の分析を行なう。まず日足チャートをご覧いただきたい。米ドル/円は、2013年12月に、高値105円台ミドルをつけて、それ以降、105円台ミドルがレジスタンス(上値抵抗)になっていた。 
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 下値は、100円台後半が底堅く推移したので、その結果日足チャートに表示したように、約5円幅のボックス相場「赤の破線」を形成した。
 このボックス相場「赤の破線」の上限(105円台ミドル)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。米ドル/円は、105円台で発せられた「買いシグナル」に従い、110円台に急上昇した。
 「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」(赤の破線)を基準に、ボックス相場のセオリーで考えると、その上値のターゲットは110円台ミドル程度になる。  
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 105円台から110円台に乗せたことで、ターゲットを達成した、と考える。
 そして、米ドル/円は、110円台から105円台にまで急落し、その後、反転した。
 そして、日足チャートに表示したように、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
 つまり、105円台から110円台程度で保ち合いが続けば、「時間的な調整」の可能性がある、と考えたわけだ。
■2014年10月31日の日銀の追加緩和で急上昇 こういった状況だったが、2014年10月31日(金)に発表された予想外の「日銀の追加緩和策」を材料に、ボックス相場「紫の破線」の上限(110円台前半)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 この「買いシグナル」で、「調整局面」の終了が確認された、と考える。
 105円台から110円台程度での保ち合いが短時間で終わったので、「時間的な調整」ではなく、「値幅での調整」である可能性が高くなった。
 セオリーでは、ボックス相場を上抜けする場合、ボックス相場の上限から、そのボックスの値幅分上昇したところがターゲットになる。
 このボックス相場「紫の破線」の値幅は約5円だから、115円台前半程度がターゲットになる。
 日足チャートを見てのとおりに、早々にターゲットを達成した、と考える。
 米ドル/円が急騰した際には、「窓(Gap)」を空けて上昇している。この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」だ。112.50円近辺のこの「窓(Gap)」は、「窓埋め」をしていないが、今後のチャート・ポイントになると考える。
 115円台前半程度のターゲット達成後も、米ドル/円は急上昇を続けて、今のところ、121円台後半の高値をつけている(この時点での高値は、121.80-85円水準)。
 121円台後半の高値をつけてからは、上昇のスピードが激しかったので、その調整局面に入った、と考える。
 121円台後半から115円台に急落し、そして、115円台からは120円台に急上昇している。
 米ドル/円は、「緑の破線」で表示した…
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ギリシャ・ユーロの行方

NZJPYを買い下がってきてかなり含み損を抱える始末にただ、本日は含み損がずいぶん減ってきた。急激に対円は円安方向へ戻すと勝手に読んでいます。7月5日の国民投票まで ギリシャの銀行は休業緊縮+ユーロをとるか、自活で再生か気になるところだ。
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<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ギリシャ問題は合意でも決裂でもユーロ安。</i> 上海株暴落! 中国株バブル崩壊にご用心

■ドルインデックスは下げ一服、高値再更新も視野に ドルインデックスは切り返してきた。前回(6月19日)のコラムで指摘したように、5月安値を下回らない限り、米ドル全体の反落はスピード調整と見なすことができる。そして、先週(6月15日~)はこの5月安値に接近していたから、下げ一服のタイミングに差しかかっていたわけだ。
【参考記事】
●黒田ショックでミセス・ワタナベ往復ビンタ!身軽になった米ドル/円は再び高値トライか(2015年6月19日、陳満咲杜)
 新たな上昇波動は、近々5月高値(97.77)の突破によって証左される見通しで、その後、高値再更新も視野に入る。
ドルインデックス 日足(出所:米国FXCM)
 米利上げが規定路線である以上、利上げ時期に関する思惑も短期材料にすぎず、それが米ドル高のスピードを抑えることはあっても、米ドル高の基本的な構造を修正することはできないだろう。
 ユーロサイドのギリシャ問題も大きいが、根本的な要因として、やはり、9年(10年に近い)ぶりの米利上げがより決定的役割を果たすとみる。
■ギリシャ合意がユーロ売り再開のチャンス? 米ドル高が進めば、対極として位置づけられるユーロの一段安は避けられないだろう。前回(6月19日)のコラムで指摘したように、近々ユーロ売りの好機に恵まれるはずで、ギリシャ問題が合意に至った時点がまさにユーロ売り再開のチャンスと思われるフシがある。
【参考記事】
●黒田ショックでミセス・ワタナベ往復ビンタ!身軽になった米ドル/円は再び高値トライか(2015年6月19日、陳満咲杜)
 なぜなら、ギリシャが本当にEU(欧州連合)離脱をすれば、真のリスクは「ギリシャのデフォルトがマーケットにもたらすインパクト」ではなく、「EU一体化を決定的に傷つけること」にあるだろうからだ。
 1951年から推進されてきたEUの一体化は後戻り不可能なので、それがいったん傷つけられると、修復不可能となる。マーケットはEU自体の存在を疑い、破滅的な結果がもたらされるだろう。
 ゆえに、俗説と違って、マーケットはギリシャ合意自体をそんなに懸念しておらず、むしろ、何とかなるのでは…と楽観視しているほどだと言える。
 ユーロ/米ドルの値動きは、もっとも有力な証明材料であろう。ギリシャ談判が二転三転する中、ユーロは上下しながらも切り返しを継続し、6月18日(木)には一時1.1436ドルを打診し、5月高値に接近していた。 
ユーロ/米ドル 日足(出所:米国FXCM)
 その後、反落してきたが、それはむしろ、ギリシャ合意が近いといった報道を受けた反応であった。明らかに、マーケットはギリシャ合意自体を織り込んでいた。要するに、ウワサの買いで、事実の売りだ。
■ギリシャ問題が合意でも決裂でも「ユーロ売り」 また、たとえギリシャ合意を織り込んでいないとしても、どう転んでもユーロ売りと見る向きが多いことが示唆される。合意できた場合、ユーロはキャリートレードの対象として売られ、決裂した場合は、EU圏の不確実性で売られる。
 この意味では、ギリシャ談判がだらだら続いてきたからこそ、この間のユーロ切り返しや足元の保ち合いにつながったという側面が強く、結果が出れば、ユーロ売りの流れが再開しやすいと言える。いずれにせよ、ユーロの先安感は強く、3月安値から続いてきたユーロの反騰局面は、そろそろ終焉に向かう公算が高い。
 より細かく考えると、ギリシャのEU離脱は現実的な選択肢ではないが、ギリシャがあえて、それを選択した場合、マーケットへのショックを和らげるためにECB(欧州中央銀行)が緊急流動性を提供するだろうから、これがユーロの売り要素として大きく効いてくるだろう。
 決裂の場合の結果は予測しやすいが、では合意…
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フランスがユーロ圏・EU離脱(Frexit)!? <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ユーロ/ドルが1000pips下落するとの予想も</i>

■米ドル/円は122円台での攻防に注目 みなさん、こんにちは。
 米ドル/円は6月5日(金)の米雇用統計の好結果を受け、125.86円まで急騰。その後、6月10日(水)の黒田総裁の円安けん制コメントをきっかけに、一転、122.48円まで急落しました。
【参考記事】
●ドル/円は一時、122円台半ばへ急反落! ドル高をけん制した米当局の目的とは?(6月11日、西原宏一)
 過去2年間の米ドル/円は、突然、ボラティリティが上昇し、短期間で急騰した後、急速にもみ合いに入る傾向があります。
米ドル/円 週足(出所:米国FXCM)
 今回も、118円で底入れした米ドル/円は、わずか3週間で7円もの急騰を演じた後、122~125円のもみ合い相場となっています。
米ドル/円 日足(出所:米国FXCM)
 日経平均が続伸していることから、現状、米ドル/円も122円台での底堅さを維持。でも、仮に122.00円を割り込むと、時間ではなく、値幅での調整幅が深くなります。
 米ドル/円は、122円台での攻防に注目です。
■ギリシャ政府の選択肢はあまり多くない ギリシャ政府が6月22日(月)に提出した改革案が前向きであったことをマーケットは好感し、独DAXを筆頭に、グローバルに株が反発。
 ただ、リスクオンとなっても、通貨であるユーロは買い進まれるどころか反落しています。
  ユーロ/米ドル 1時間足(出所:米国FXCM)
 これは、ギリシャ問題に対するマーケットのコンセンサスが背景にあります。
 ギリシャのチプラス首相がいろいろと発言していますが、ギリシャ政府の選択肢はあまり多くありません。
 結局は、ギリシャ側が譲歩して、最終的に事態が収束に向かう可能性が高いというのがマーケット参加者のコンセンサスとなりつつあります。
【参考記事】
●ギリシャ破綻か、今週が本当のヤマ場!支援合意でユーロ下落のシナリオも…(西原宏一&松崎美子)
 そのため、リスクオフを想定したユーロショートのポジションがじわじわと縮小しています。
IMMユーロポジション(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
 上の画像でもわかるように、ユーロショートは大幅に縮小しています。
 しかし、結果として、マーケットの思惑に反して、仮にデフォルトや、「Grexit」(ギリシャのユーロ離脱)のような、強い負荷がマーケットにかかると、多くの参加者はヘッジとしてのユーロを再びショートにせざるを得ない環境に陥ってきてしまうのです。
■マーケットで話題の「Frexit」とは? ギリシャは、まだデフォルト懸念が色濃く残っていますが、本日(6月25日)のマーケットで話題となったのが「Frexit」(フランスのユーロ圏とEU離脱)というワード。
「マダムFrexit」の世界観-フランスもギリシャ後に離脱
2017年のフランス大統領選挙の有力候補であるマリーヌ・ルペン氏は、ギリシャのユーロ圏離脱(Grexit)は不可避だと考えている。そして、自分が決めてよいものならフランスもあまり後れを取ることなく、ギリシャに続くと言う。
極右の国民戦線(FN)を率いる同氏はパリ近郊にある同党本部で23日インタビューに応じ、ギリシャについて「数カ月の猶予を得たが、問題は戻ってくるだろう」とした上で、「今日私たちはGrexitについて話しているが、明日はBrexit(英国の欧州連合=EU離脱)、そしてあさってはFrexitだ」とフランスのユーロ圏離脱に言及した。
出所:Bloomberg
 このルペン氏の意見は極端であり、そもそも彼女の当選の可能性は低いのですが、「Grexit」はまだしも、「Frexit」なる言葉も飛び出し、マーケットはさらに神経質な展開に。
 加えて、可能性としての話ですが、ギリシャがデフォルトしたとすると…
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日本株上げ相場の終焉は、どう予測する? ギリシャ問題決着の市場への影響は軽微

■玉切れになるまで日本株の堅調は続くだろう 日本の株式市場は、非常に好調を維持しています。日経平均も、もうすっかり2万円台が定着してしまった感が出てきました。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
 やはり、一番の理由は、公的年金などの買いや日銀によるETF(上場投資信託)の買いが、依然として継続的に出てきていることが大きいです。
 こうした買いが玉切れになるまで、日本株の堅調は続くと考えています。そのとき、日経平均がどれぐらいまで上がっているか、そのメドはわかりませんが、市場で需給動向をよく見ていれば、上げ相場の終焉は予測できるのではないかと思っています。
【参考記事】
●驚きのGPIF資産残高構成。もう、玉切れで株高・円安の流れが変わる可能性も…(4月2日、今井雅人)
■黒田総裁発言で市場に警戒感が残ってしまった… 一方、為替市場でありますが、こちらはすっかりお休みモードに入ってしまっています。
 米ドル/円も123円台~124円台のレンジに入り込んでいます。
 その背景にあるのは、まず1点目は、この円安相場に水を差すことになった黒田日銀総裁の発言です。
【参考記事】
●本音ポロリ!? 黒田総裁発言の真意とは?一時的な影響で再びドル高・円安に戻るか(6月11日、今井雅人)
 いまだに、どういう意図で発言したのか、わかってはいませんが、これで市場に警戒感が残ってしまったのは事実。
 ちなみに、黒田総裁がその発言をしたときの米ドル/円の水準は、124.60円近辺だったので、どうやらそこで、心理的に上値が抑えられてしまっているようです。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■投機の円売り急増! 公的マネーも以前ほど積極性はない さらには、最近、投機の円売りが増えてしまっていたことも上値を重くしている要因だと思います。
 IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ると、ここ2~3週間で円売りが急増しました。先週は少し減ってはいますが、それでもまだ円売りポジションは溜まっています。
IMMのポジション動向(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
 その一方で、公的マネーなどによる円売りが、以前ほどには積極的に出てきていないようです。
 現在でも、122円台などには買い注文があるようですが、今の水準で積極的に米ドルを買う動きはあまり見られていません。
 こんな状況が続いているために、相場がこう着状態に入っているのではないかと思います。当面はこんな相場につきあわなければならないのかなと感じています。
 一方のユーロ/米ドルですが…
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1.2ドルを上抜けなければユーロ/米ドルは 下落トレンド継続! 目先の正攻法は?

■ユーロ/米ドルは月足で高値圏での乱高下だったが… 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは月足チャートをご覧いただきたい。 
ユーロ/米ドル 月足1(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。
 1.6000ドルの高値をつけて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで大きく上下動を繰り返した。
 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」だと、判断している。
 いつもではないのだが(必ずではないのだが)、一般的に、「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」である。
 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。
 このネック・ライン(下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考える。 
 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。
 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。
 サポート・ライン「緑の破線」は、その傾きを緩やかにして、2013年7月の安値1.27ドル台ミドルに合わせている。
 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んでいる。 
ユーロ/米ドル 月足1(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず「売りシグナル」を発した、と考える。
 月足チャートに長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。
 見てのとおり、ユーロ/米ドルはこの長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
 高値1.4000ドル近辺からの下落に合わせて、レジスタンス・ライン「緑の破線」を加筆した。
 中長期のチャート(この月足チャート)で判断するならば、「赤の破線」を割り込んで発せられたこの「売りシグナル」のターゲットは、「紫の破線」で表示した1.18ドル台の水平線と考える。
 そして、月足チャートを見てのとおりに、上述のターゲット(1.18ドル台ミドル)は達成した、と考える。
■月足のウェッジを下抜けし、さらなる売りシグナル点灯 チャートに、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。 
ユーロ/米ドル 月足1(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 また、1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。
 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
 2015年年初の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
■下落のターゲットは1.0000ドル近辺か 続いて、もう1つ別の月足チャートをご覧いただきたい。このチャートには、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」の平行線を表示した。
ユーロ/米ドル 月足2(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 そして、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」とその平行線「紫の破線」の値幅を示すために、「緑の破線(両端矢印)」を表示した。
 この月足チャートを俯瞰すると、中長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発し、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を割り込んでさらに「売りシグナル」を発した、と考える。これらの「売りシグナル」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)近辺と考えることができる。
■「ヘッド&ショルダー」のターゲットも1.0000ドル 続いて、3つ目の月足チャートをご覧いただきたい。
 ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていた。
(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされてい る。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼 ぶこともある) 
ユーロ/米ドル 月足3(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。
 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考ええる。
 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。
 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。
 この「ヘッド&ショルダー」のターゲットは、すでに述べたとおりに、パリティ(1.0000ドル)近辺、と考える。
 続いて、週足チャートをご覧いただき…