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相場師ほど精神修養の大切な職業はない。 FXトレーダーにとっての「心・技・体」とは
豪ドル円が下げ気味に推移しています。私の豪ドル円ポジションは3分の2程度が両建て状態となったまま様子をみているところです。そんな中で描き続けている手書きグラフについて感じていることをまとめました。FXトレーダーにとって大切と感じている部分についても後半でまとめてみました。
中国経済低迷は長期化、値頃感で資源国 通貨を買ってはダメ!株の強気相場も終了
■レンジ相場に入り込んでいる米ドル/円 米ドル/円は、120円を挟んでのレンジ相場に入り込みそうだという話をここ2~3回の当コラムでしてきたと思いますが、大体そのような相場展開になっています。
【参考記事】
●FOMC後の相場の動きをシミュレーション!利上げは10月か12月へ持越しの可能性大(9月17日、今井雅人)
●中国がバブル崩壊を認めたことの意味は?レンジ入りの米ドル/円はFOMC待ち!(9月10日、今井雅人)
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■年初来の上昇をほぼ吹っ飛ばした日本の株式市場… その一方で、日本の株式市場は冴えません。
本日9月24日(木)の日経平均終値は、先週末比500円ほど下落して、1万7571.83円で引けています。これで、年初来の上昇をほとんど吹っ飛ばしてしまいました。
日経平均株価 週足(出所:株マップ.com)
年初の米ドル/円は、118円台後半だったことを考えると、2015年は、為替相場も株式市場もスタート地点に戻ってきてしまったということになります。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
結局、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など、特殊な買いが玉切れしてしまったことが一番大きな要因ではないかと思います。
【参考記事】
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
●驚きのGPIF資産残高構成。もう、玉切れで株高・円安の流れが変わる可能性も…(4月2日、今井雅人)
■株式市場の強気相場は、終わってしまった さらには、米国の株式市場が低迷してしまっているのも影響していると思っています。
米国株(US30) 週足(出所:米国FXCM)
そう考えると、これも何回も話をしていますが、株式市場の強気相場は終わってしまったのだろうと考えています。
【参考記事】
●FOMC後の相場の動きをシミュレーション!利上げは10月か12月へ持越しの可能性大(9月17日、今井雅人)
■資源国通貨は大きく下落! 豪ドル/円は14円も… 一方、資源国通貨は、年初来で見ると大きく下落しています。
たとえば、豪ドル/円で見てみると、2015年は98円近辺で始まっていましたが、現在は84円程度。14円も下落しています。
豪ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足 週足)
これは言うまでもなく、中国経済の低迷と資源価格下落の影響です。
もちろん、資源価格下落の大きな要因は中国経済の低迷にあるので、とどのつまり、中国ショックが原因だということです。
【参考記事】
●中国ブラックマンデーから衝撃の急落劇!戻りの弱い米ドル/円の上値メドは?(8月27日、今井雅人)
IMF(国際通貨基金)は、先日、2015年の中国…
【参考記事】
●FOMC後の相場の動きをシミュレーション!利上げは10月か12月へ持越しの可能性大(9月17日、今井雅人)
●中国がバブル崩壊を認めたことの意味は?レンジ入りの米ドル/円はFOMC待ち!(9月10日、今井雅人)
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■年初来の上昇をほぼ吹っ飛ばした日本の株式市場… その一方で、日本の株式市場は冴えません。
本日9月24日(木)の日経平均終値は、先週末比500円ほど下落して、1万7571.83円で引けています。これで、年初来の上昇をほとんど吹っ飛ばしてしまいました。
日経平均株価 週足(出所:株マップ.com)
年初の米ドル/円は、118円台後半だったことを考えると、2015年は、為替相場も株式市場もスタート地点に戻ってきてしまったということになります。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
結局、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など、特殊な買いが玉切れしてしまったことが一番大きな要因ではないかと思います。
【参考記事】
●9月米利上げの可能性は、まだ五分五分!この先、イケイケ相場にならない理由とは?(9月3日、今井雅人)
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■株式市場の強気相場は、終わってしまった さらには、米国の株式市場が低迷してしまっているのも影響していると思っています。
米国株(US30) 週足(出所:米国FXCM)
そう考えると、これも何回も話をしていますが、株式市場の強気相場は終わってしまったのだろうと考えています。
【参考記事】
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■資源国通貨は大きく下落! 豪ドル/円は14円も… 一方、資源国通貨は、年初来で見ると大きく下落しています。
たとえば、豪ドル/円で見てみると、2015年は98円近辺で始まっていましたが、現在は84円程度。14円も下落しています。
豪ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足 週足)
これは言うまでもなく、中国経済の低迷と資源価格下落の影響です。
もちろん、資源価格下落の大きな要因は中国経済の低迷にあるので、とどのつまり、中国ショックが原因だということです。
【参考記事】
●中国ブラックマンデーから衝撃の急落劇!戻りの弱い米ドル/円の上値メドは?(8月27日、今井雅人)
IMF(国際通貨基金)は、先日、2015年の中国…
VWショックでユーロ圏経済に暗雲! ECB 追加緩和期待が高まりユーロは1.05ドルへ
■ユーロ/米ドルは長期の調整局面から脱してきた みなさん、こんにちは。
2015年初頭のユーロ/米ドルは、1月22日(木)にECB(欧州中央銀行)がQE(量的緩和策)導入を決定したことにより、想定以上のスピードで1.04ドル台ミドルまで急落。
【参考記事】
●ドラギマジック炸裂! ECBが予想以上のオープンエンドQEを決定してユーロ急落!(1月29日、西原宏一)
その後、ユーロ/米ドルは暴落の反動で、調整局面が長期化していましたが、それも6カ月経過してようやく終了。ユーロ/米ドルは再び動意をみせてきました。
■フォルクスワーゲンショックで、ユーロ圏経済は停滞へ ユーロ/米ドル反落のきっかけは、ドイツの大手自動車会社のスキャンダル。
ユーロ/米ドル 2時間足(出所:米国FXCM)
独VW、米国内で一部車の販売を停止=排ガス規制の不正回避で
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、米環境保護局(EPA)から排ガス規制の不正回避を指摘されたことを受け、米国内の販売店に対し、同社のディーゼル車の一部の販売停止を指示した。
同社のウィンターコルン社長は「顧客の信頼を裏切ったことを深くおわびする」との声明を出し、この問題に関して外部調査を依頼したことを明らかにした。
EPAは18日、同社の一部車が排ガス規制を不正に回避するためのソフトウエアを搭載していたと指摘。同社に科される制裁金は、最大180億ドルに達する可能性もあるという。
VW社の広報担当は、該当車の一部販売停止を認めたが、具体的な台数については明らかにしなかった。
ウィンターコルン社長は「内規や法律に対する違反を容認するようなことはしない」と強調し、関係当局に全面的に協力する姿勢を示した。
出所:ロイター
このフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題は、米国に続き欧州やアジアで販売された車両についても調査の動きが拡大。
混乱の中、ウィンターコルン会長(68)は辞任を表明。創業78年のフォルクスワーゲンの歴史上、最大のスキャンダルに発展したこの不正操作は、ドイツに限らず、ヨーロッパの自動車メーカーの株を軒並み急落へと誘引。
このフォルクスワーゲンショックは、金融市場に置き換えれば、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)スキャンダルと同様の重大な事件に発展。
(※編集部注:「LIBOR」とは、国際的な金融取引の際に基準となる金利のこと。2012年6月ごろ、この金利が操作されているという疑念が持ち上がっ た。この金利は複数の銀行が関与しなければ操作できないしくみとなっていたことから、世界中の銀行を巻き込んだスキャンダルとなった)
【参考記事】
●下落が収まらないユーロクロス。LIBORの不正操作問題でポンドの下落余地拡大!(2012年7月5日、西原宏一)
この事件により、質実剛健で誠実な工業国のドイツのイメージも大きく傷つきました。この混乱は、当然通貨にとってマイナスとなり、じわじわとユーロは軟調な展開に。
ユーロがじわじわと下落を再開している背景には…
2015年初頭のユーロ/米ドルは、1月22日(木)にECB(欧州中央銀行)がQE(量的緩和策)導入を決定したことにより、想定以上のスピードで1.04ドル台ミドルまで急落。
【参考記事】
●ドラギマジック炸裂! ECBが予想以上のオープンエンドQEを決定してユーロ急落!(1月29日、西原宏一)
その後、ユーロ/米ドルは暴落の反動で、調整局面が長期化していましたが、それも6カ月経過してようやく終了。ユーロ/米ドルは再び動意をみせてきました。
■フォルクスワーゲンショックで、ユーロ圏経済は停滞へ ユーロ/米ドル反落のきっかけは、ドイツの大手自動車会社のスキャンダル。
ユーロ/米ドル 2時間足(出所:米国FXCM)
独VW、米国内で一部車の販売を停止=排ガス規制の不正回避で
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、米環境保護局(EPA)から排ガス規制の不正回避を指摘されたことを受け、米国内の販売店に対し、同社のディーゼル車の一部の販売停止を指示した。
同社のウィンターコルン社長は「顧客の信頼を裏切ったことを深くおわびする」との声明を出し、この問題に関して外部調査を依頼したことを明らかにした。
EPAは18日、同社の一部車が排ガス規制を不正に回避するためのソフトウエアを搭載していたと指摘。同社に科される制裁金は、最大180億ドルに達する可能性もあるという。
VW社の広報担当は、該当車の一部販売停止を認めたが、具体的な台数については明らかにしなかった。
ウィンターコルン社長は「内規や法律に対する違反を容認するようなことはしない」と強調し、関係当局に全面的に協力する姿勢を示した。
出所:ロイター
このフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題は、米国に続き欧州やアジアで販売された車両についても調査の動きが拡大。
混乱の中、ウィンターコルン会長(68)は辞任を表明。創業78年のフォルクスワーゲンの歴史上、最大のスキャンダルに発展したこの不正操作は、ドイツに限らず、ヨーロッパの自動車メーカーの株を軒並み急落へと誘引。
このフォルクスワーゲンショックは、金融市場に置き換えれば、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)スキャンダルと同様の重大な事件に発展。
(※編集部注:「LIBOR」とは、国際的な金融取引の際に基準となる金利のこと。2012年6月ごろ、この金利が操作されているという疑念が持ち上がっ た。この金利は複数の銀行が関与しなければ操作できないしくみとなっていたことから、世界中の銀行を巻き込んだスキャンダルとなった)
【参考記事】
●下落が収まらないユーロクロス。LIBORの不正操作問題でポンドの下落余地拡大!(2012年7月5日、西原宏一)
この事件により、質実剛健で誠実な工業国のドイツのイメージも大きく傷つきました。この混乱は、当然通貨にとってマイナスとなり、じわじわとユーロは軟調な展開に。
ユーロがじわじわと下落を再開している背景には…
まだ下げ止まった感覚のない豪ドル/円は ひとまず82円までは「売り」でついていく!
■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値をつけているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値をつけている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。
豪ドル/円は、このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
直近の値動きで、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であった、と考える。
■最近の動きは2007年、2008年ごろの値動きに似ている 話を2007年、2008年ころの値動きに振るが、豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。
最近の値動きが、この頃に似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」点灯と考える。
単純に(難しく考える必要もないので)、従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。
しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40-50円)程度だ。
ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■105円台から下落後、再びボックス相場を形成 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも、同じように、「赤の破線」で表示した。
直近の値動きで、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
8月中旬の時点では、「すぐに86.00円近辺を下に抜けるか、否か」を考える必要はない、と判断していた。
ただし、予想外に、猛烈なスピードで下落する可能性はある、とも考えていた。
中国経済に関する材料(上海株の急落を含む)で、「豪ドル売り」となる場合、あるいは、原油価格に関する材料で、資源国通貨がターゲットになり、「豪ドル売り」となる場合には、予想外のスピードで急落する可能性がある、と考えていたからだ。
実際に、そのパターンが起こった、と考える。
86.00円近辺で発せられた「売りシグナル」のターゲットは、ボックス相場のセオリーに従うと、67.00円近辺になる。
しかし、現時点で、その水準(70円割れ)を考える必要はないと考える。
ただし、上記のパターンを前例にすると、ターゲットが遠い水準であることと、その可能性があることを知っておいた方が良い、と考える。
次に、日足チャートをご覧いただき…
月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値をつけているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値をつけている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。
豪ドル/円は、このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
直近の値動きで、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であった、と考える。
■最近の動きは2007年、2008年ごろの値動きに似ている 話を2007年、2008年ころの値動きに振るが、豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。
最近の値動きが、この頃に似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」点灯と考える。
単純に(難しく考える必要もないので)、従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。
しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40-50円)程度だ。
ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■105円台から下落後、再びボックス相場を形成 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも、同じように、「赤の破線」で表示した。
直近の値動きで、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
8月中旬の時点では、「すぐに86.00円近辺を下に抜けるか、否か」を考える必要はない、と判断していた。
ただし、予想外に、猛烈なスピードで下落する可能性はある、とも考えていた。
中国経済に関する材料(上海株の急落を含む)で、「豪ドル売り」となる場合、あるいは、原油価格に関する材料で、資源国通貨がターゲットになり、「豪ドル売り」となる場合には、予想外のスピードで急落する可能性がある、と考えていたからだ。
実際に、そのパターンが起こった、と考える。
86.00円近辺で発せられた「売りシグナル」のターゲットは、ボックス相場のセオリーに従うと、67.00円近辺になる。
しかし、現時点で、その水準(70円割れ)を考える必要はないと考える。
ただし、上記のパターンを前例にすると、ターゲットが遠い水準であることと、その可能性があることを知っておいた方が良い、と考える。
次に、日足チャートをご覧いただき…
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