トランプ大統領が米大使館のエルサレム 移転を決断! 中東リスク危惧で相場は…!?
2017-12-07
まず最初の話題は驚愕のビットコインから。
先週(11月27日~)、100万円が130万円に急騰してマーケットの話題になっていたビットコインですが、一時170万円近くまで急騰しています(一部では190万円を超えたところも?)。
【参考記事】
●Brexitの清算金大筋合意で進展に期待! 英ポンド上昇で重要な節目突破なるか?(11月30日、西原宏一)
●ビットコインがついに100万円を突破!! CME上場とハードフォーク期待が背景に!?
ビットコイン/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 日足)
さすがにバブルの様相を呈してきました。
ボラティリティが極端に高いので、取引は慎重に。
■米大使館のエルサレム移転決定でマーケットは? 12月6日(水)の日経平均は、445円もの急落を演じ、2万2177円でクローズ。
一時、500円安に…。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
この急落の背景は、12月8日(金)のSQ(※)を控えてということになるのですが、直接のきっかけとなったのは、下記のトランプ大統領の決断。
(※編集部注:「SQ」とは日経225先物などの株価指数先物や株価指数オプションといった取引の最終決済を行なうための価格のこと)
「エルサレムを首都に認定」トランプ氏が正式表明
トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都として公式に認め、米国大使館を現在のテルアビブから移転する準備に着手するよう国務省に指示したと発表した。これらの決定は「米国の国益」であり、イスラエルとパレスチナの中東和平の進展につながるとの認識を示した。一方、アラブ・イスラム諸国は一斉に反発し、抗議デモも広がっている。
ティラーソン国務長官はこれを踏まえ、「直ちに移転の準備を始める」との声明を出した。具体的な移転時期は明示していないが、米政府高官は数年かかるとの見通しを示している。エルサレムを首都として認めていないアラブ諸国は反発を強めており、中東情勢は緊迫の度を増してきた。
出所:日経新聞
エルサレムをイスラエルの首都と認定し署名入りの書類を掲げるトランプ大統領
(C)Chip Somodevilla/Getty Images
この米大使館のエルサレム移転については、唐突に決まったわけではありません。
そのため、12月6日(水)のNY市場の米国株は、日経平均の急落には追随しませんでした。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
しかし、この問題は…