北朝鮮リスクは調整材料に使われただけ!? 基本トレンド変化なし。円高進めば買いたい

■クロス円伸び悩み、ロングポジションをいったん決済 先週(7月31日~)から今週(8月7日~)にかけては、調整相場という流れとなりました。
 私個人としては、ユーロ/円を131円台前半、豪ドル/円を87円台後半で、いったんロングポジションを決済して、ここ数日は様子をみています。
 全体的に「米ドル安、円安、その他の通貨高」が進むという、基本的な考え方は変えていません。
【参考記事】
●米ドルを買う気になれない理由はどこに? ドル/円は引っ張り合いでレンジ長期化!?(7月27日、今井雅人)
●進む米ドル安。でも、ドル/円はレンジ継続? ここからは上昇狙った買いを避けたい通貨も(8月3日、今井雅人)
 しかし、ここ1~2週間は、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も伸び悩んでウロウロしていたので、何かあると少し調整が入るのではないかと考え、いったん撤退しているということです。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
 IMM(国際通貨先物市場)の投機筋のポジション推移を見ても、クロス円のロングが積みあがっていることが確認できていたので、より注意が必要かと考えました。
■北朝鮮の挑発は調整の材料に使われただけ!? 今週(8月7日~)になって、北朝鮮がグアムにミサイルを発射する用意があるという報道を受けて、日経平均が一時、大幅に下落し、為替相場も円高方向に向かいました。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
世界の通貨VS円 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 30分足)
 北朝鮮のミサイル発射による威嚇は、このところずっと続いており、今回の報道も想定の範囲内ではありましたが、ポジションが偏りすぎていた状況の中で、調整の材料に使われたということだったのだろうと思います。
 一般論として、ある方向にトレンドができたあと、しばらくもみあいの状況に入ると、いったん、ポジションの調整が起きるというのはよくあることです。今回も、そういう展開となっているのではないでしょうか。
 さて、今後の展開でありますが、まだ調整相場が…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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