
個人・業務向けAIエージェントとコーディングの性能を前面に
米メタ(Meta)で最も高性能と位置づける新たなAIモデル「ミューズ・ワンダー(Muse Wonder)」と「ミューズ・ワンダー・フル(Muse Wonder Full)」の提供開始が10月12日に発表された。
メタは、個人・業務向けのAIエージェントによる作業やコーディングで、両モデルが最先端の性能を備えると説明している。AIエージェントとは、利用者から依頼された作業を、外部ツールの操作などを通じて進めるAIを指す。
AI評価機関アーティフィシャル・アナリシス(Artificial Analysis)の総合評価指数「Intelligence Index」では、ミューズ・ワンダー・フルが56を記録した。これはアンソロピック(Anthropic)のAIモデル「クロード・ソネット5.5(Claude Sonnet 5.5)」と同じ公表スコアとなる。
同指数では、オープンAI(OpenAI)の「GPT-6アストラ(GPT-6 Astra)」は53、アンソロピックの「クロード・オーパス5.5(Claude Opus 5.5)」は58を記録している。これらは、推論設定「max」での公表値である。
ミューズ・ワンダーは、開発者向けAPI「メタ・モデルAPI(Meta Model API)」と、コーディング支援ツール「ミューズ・コード(Muse Code)」で提供されている。ミューズ・ワンダー・フルは、ミューズ・コードの有料プラン「Power Usage」と「Maximum Usage」の契約者向けに提供されている。同モデルは現時点ではメタ・モデルAPIで提供されていない。
アーティフィシャル・アナリシスのコーディングエージェント評価指数「Coding Agents Index」では、ミューズ・ワンダー・フルを使ったミューズ・コードと、クロード・ソネット5.5を使った「クロード・コード(Claude Code)」が、いずれも68を記録した。こちらも推論設定「max」での評価となる。 メタは、両モデルの活用例として、保険金請求の手続きや賃貸契約書の理解、財務・健康情報の理解などを挙げている。両モデルは、法律・金融・健康分野の専門知識を用いた作業や、ゲーム・アプリの開発を支援できるという。
メタは、両モデルがソフトウェア開発での要件の把握や複数ファイルの変更、テストと修正を繰り返す作業を支援できると説明している。こうした作業を継続して進められるよう、両モデルを長時間にわたるさまざまな作業を用いて訓練したという。
メタは、両モデルの特徴の1つに「アクティブメモリ(Active Memory)」を挙げている。この能力は、利用者が過去の会話で伝えた重要な情報を記憶し、その後の相談や作業でも必要に応じて活用するものだ。利用者の目標や制約、過去の決定を踏まえながら作業を進められるという。
また両モデルは、難しい作業でも目標に向けて取り組み続ける「アクティブフォーカス(Active Focus)」を備える。行き詰まった際には別の方法を試し、エラーから回復しながら作業を進めるとのこと。メタは両モデルを、必要に応じて利用者に質問し、重要な操作の前には確認するよう訓練したという。
ミューズ・ワンダーのAPI料金は、100万トークン当たり入力4ドル、出力20ドルに設定された。キャッシュ済みの入力は、100万トークン当たり0.20ドルとなる。
メタは今後、AIエージェント「ミューズ(Muse)」にもミューズ・ワンダーを導入する予定だ。有料契約者から順次提供を開始し、成果物の生成や、より高度な処理を要する作業にも同モデルを活用するという。
なお、両モデルは、先行モデル「ミューズ・スパーク(Muse Spark)」の開発で築いた基盤をもとに、事前学習と強化学習を拡大して開発された。メタは、ギガワット級のデータセンター「プロメテウス(Prometheus)」で両モデルを訓練したと説明している。
参考:メタ・公式研究ブログ・公式開発者ブログ
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済

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