XRPレジャー「xrpld 3.4.1」緊急リリース、バッチ修正でノード運用者に更新要請

「xrpld 3.4.1」緊急リリース、バッチの問題を修正

XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)のリファレンスサーバー実装「xrpld」のバージョン3.4.1が9月25日にリリースされた。

XRPL公式サイトでは3.4.1について、セキュリティ上機微な問題に対処するための緊急リリースと説明されている。同バージョンではセキュリティや安定性に関する複数の修正に加え、「バッチ(Batch)」に関する修正用アメンドメント(Amendment)「fixBatchV1_2」が追加された。

「xrpld」は、バリデーターやノードがXRPLネットワークに参加するために使用する中核ソフトウェアだ。XRPLの運用情報を発信する「XRPレジャー・オペレーションズ(XRP Ledger Operations)」は、バリデーターとノード運用者に対し、できるだけ早く3.4.1へアップグレードするよう求めている。今回の問題によるメインネットへの影響や資金の損失は発生していないとのことだ。

バッチは、複数のトランザクションをひとまとまりとして処理できる機能だ。最大8件のトランザクションをまとめられ、すべて成功させるか、すべて失敗させる「オール・オア・ナッシング(All or Nothing)」などの実行方式に対応する。例えば資産の引き渡しと代金の支払いを一体として処理することで、どちらか一方だけが完了することを防げる。

以前のバッチでは重大な問題が見つかり、2月にリリースされたxrpld 3.1.1で同機能が無効化された。この問題はメインネットでバッチが有効化される前に発見されたため、資金への被害は発生していない。その後、問題を修正して以前のバッチを置き換える「BatchV1_1」が、8月6日にリリースされたxrpld 3.3.0に実装された。

その後、BatchV1_1で新たな問題が確認され、今回のxrpld 3.4.1で修正用アメンドメント「fixBatchV1_2」が追加された。XRPレジャー・オペレーションズは今回の問題を軽微なものと説明しており、資金へのリスクはないとしている。

ただしBatchV1_1やfixBatchV1_2は、xrpldへの実装後すぐにXRPLで有効化されるわけではない。XRPLでは、新機能や変更をアメンドメントとしてバリデーターが投票し、80%以上の支持を2週間維持すると有効化される。支持率が途中で80%を下回ると、この2週間の期間はリセットされる。

BatchV1_1は当初、9月29日ごろの有効化が見込まれていた。しかし、バリデーターの支持率が一時的に必要な水準を下回ったため、有効化までの期間がリセットされたと、暗号資産(仮想通貨)メディア「コインデスク(CoinDesk)」が9月26日に報じた。BatchV1_1は9月25日に35の信頼されたバリデーターのうち30から再び支持を獲得し、有効化までの新たな2週間の待機期間に入ったとのことだ。

XRPL公式サイトによると、fixBatchV1_2はすでに必要なバリデーターの支持を獲得している。支持が維持された場合、10月9日に有効化される見込みだ。BatchV1_1についても、コインデスクは支持が維持されれば同日に有効化される見通しを報じている。

fixBatchV1_2が有効化された場合、3.4.1へ更新していないサーバーはXRPLネットワークとの同期を維持できなくなる。このため、XRPLのサーバー運用者には有効化前のアップグレードが必要となる。

なお修正内容がセキュリティに関わることから、3.4.1のソースコードは現時点で公開されていない。ソースコードは今回の問題を振り返るレポートとともに今後公開される予定だ。またXRPレジャー・オペレーションズは、fixBatchV1_2の有効化後に詳細な技術レポートを公開するとしている。

参考:XRPレジャー・ダッシュボード
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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