BTC市場に「2023年夏の既視感」売り圧力は消耗か|グレースケール分析

この記事の要点

  • グレースケール分析:BTC出来高とボラがサイクル安値に低下
  • 低活動は2023年夏と酷似、売り圧力消耗の兆候

BTC「ヘッドライン疲れ」で取引低調に

米資産運用大手Grayscale(グレースケール)のリサーチ責任者ザック・パンドル氏は2026年8月17日、ビットコイン(BTC)の現物取引高と実現ボラティリティがサイクル安値まで低下したとのレポートを公表しました。

値動きの落ち着きはオプション市場にも表れており、1カ月物のアット・ザ・マネー(ATM)インプライドボラティリティは32%と、年初来平均の42%を下回る水準まで低下しています。

取引と値動きがともに低調となるなか、パンドル氏は相次ぐニュースに対する市場の反応が鈍る「ヘッドライン疲れ」が広がり、投資家が次の材料を待つ状態にあると分析しています。

同氏は、取引と値動きが同様に低調だった前回の局面が2023年夏だったことにも触れ、現在の市場環境との類似性を指摘しました。

BTC低活動は2023年夏を踏襲、異なるのは材料

23年夏も停滞、レンジ上抜けで約50%反発

2023年夏もビットコインは大半の期間を狭いレンジ内で推移し、投資家が相場を動かす次の材料を待つ状態が続いていたと同レポートは説明しています。

その後、前サイクルから続いていた売り圧力が徐々に薄れるとビットコインは夏場のレンジを上抜けし、10月初旬から年末にかけて約50%上昇したとパンドル氏は振り返りました。

こうした2023年の値動きについて、同レポートはGlassnode(グラスノード)のデータをもとに、四半期平均の日次現物出来高と週次ボラティリティが現在と似た軌跡をたどっていると分析しています。

マクロ・規制待ちでBTC夏枯れ継続

一方、パンドル氏は取引や値動きの傾向こそ2023年夏と似ているものの、市場が先行きの明確化を待っている材料は当時と異なると指摘しました。

2026年に不透明感が残っているのはマクロ政策の方向性と仮想通貨(暗号資産)規制の進展で、これらが明確になるのを待つなか、取引の低迷とボラティリティの低下が続いているといいます。

年明けには大きく相場が揺れた2026年のビットコインも、夏場に入ってからは値動きが落ち着いており、オプション市場でも当面は大幅な変動を見込まない値付けが続いています。

「静穏期は長く続かない」売られすぎの可能性

ただし、パンドル氏は現在の低活動が必ずしも強気のシグナルになるとは限らないとしつつ、静かな相場が水面下で進む変化と重なる場合もあると指摘しています。

そのうえで同氏は「ビットコイン市場の静かな時期が長く続くことはめったにない」と述べ、現在の低活動も長期化する可能性は低いとの見通しを示しました。

足元の停滞については売り圧力が消耗しつつある兆候と捉えており、過去の市場環境と比較すると、ビットコインが売られすぎの状態にある可能性にも言及しています。

同レポートは過去の事例として2023年秋の反発を挙げており、長く続いた停滞を抜けた後にビットコインが大きく上昇した当時の値動きを振り返っています。

7月に続く分析、BTCは次の材料待ち

グレースケールは2026年7月にも、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げを見送ればビットコインはすでに底値を付けた可能性があるとの分析を公表しました。

今回のレポートでは市場の低活動に着目し、現物取引高や実現ボラティリティの動きから足元のビットコイン市場を検証しています。

パンドル氏は今後の値動きを促す要因としてマクロ政策の方向性と仮想通貨規制の進展を挙げており、現在の市場はこれらの不透明感が解消されるのを待つ状態にあるとしています。

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Source:Grayscaleレポート
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:仮想通貨ニュース最新一覧【毎日更新】 - 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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