
AIエージェント決済に権限証明
事前リスク評価機能を追加 ・AIエージェント向けのリスク評価・決済インフラを開発するt54.aiが、XRPL向けAI決済基盤「x402ファシリテーター(x402 Facilitator)」について、マスターカード(Mastercard)の「ベリファイアブル・インテント(Verifiable Intent)」に沿った証明を添付・検証する機能に対応したと7月25日にXで発表した。本稿執筆時点で確認できるのはt54.ai側の発表であり、マスターカードによる共同発表や正式認定ではない。
近年は、AIエージェントがAPIやAIモデル推論などのデジタルサービス利用料を、人の操作を介さず自動で支払う仕組みの開発が進められている。「x402」は、HTTPを通じたウェブサービスの利用と支払いを同じ通信フローで処理するためのオープンな決済プロトコルだ。AIエージェントなどによる機械間決済にも利用できる。
「x402ファシリテーター」は、AIエージェントなどが「x402」を利用して行う支払いを検証し、XRPLで決済するための基盤だ。同基盤は、リップル(Ripple)のパートナーであるt54.aiが開発を手掛けている。
一方で、AIエージェントによる自律的な決済では、支払いが利用者の許可した範囲内で行われていることを確認する必要がある。
今回対応した「ベリファイアブル・インテント」は、利用者がAIエージェントに付与した権限を検証可能な形で示すための仕組みだ。t54.aiの実装では、「誰が支払いを許可したのか」「どのような利用条件や支出上限が設定されているのか」「どの取引に対する支払いなのか」といった情報を暗号学的に証明する。
ベリファイアブル・インテントの証明を添付した支払いについては、t54.aiのリスク評価基盤「トラストライン(Trustline)」が決済前に内容を検証する。トラストラインは「許可」「拒否」「要確認」の判断を返し、x402ファシリテーターはその結果に基づいて決済の実行を制御する。なお、同機能は任意であり、証明を添付しない通常のx402決済も引き続き利用できる。
ベリファイアブル・インテントは、マスターカードがグーグル(Google)と共同開発し、3月に公開したAIエージェントによる取引向けの信頼の枠組みだ。マスターカードが6月に発表したAIエージェントや機械向けの決済サービス「エージェントペイ・フォー・マシンズ(Agent Pay for Machines:AP4M)」では、ベリファイアブル・インテントが、エージェントの識別・検証を支える仕組みの一つに位置づけられている。またAP4Mは、組織が権限ルールや支出上限を設定し、プログラム上で適用する機能も備える。なお、t54 Labsとリップルはいずれも、AP4Mの初期参加・支援企業としてマスターカードの発表に記載されている。
なお、今回の発表は、マスターカードがXRPLへ直接対応したことを意味するものではない。t54.aiが提供するx402ファシリテーターに、ベリファイアブル・インテントに沿った証明機能を組み込んだものだ。
リップルは6月、XRPLでAIエージェント決済を構築するためのツールや文書、連携機能をまとめた「XRPL AI Starter Kit」を公開した。リップルは同時に、t54.aiの貢献によりXRPLが「x402」の対応チェーンになったことも発表している。これにより、XRPLを利用するAIエージェントは、XRPや米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(Ripple USD:RLUSD)」を使い、API利用料やAIモデル推論などのサービスへ支払いを行える。
今回の対応により、XRPL向けx402決済では、利用者がAIエージェントへ付与した権限を証明し、決済前にリスク評価を受ける機能を任意で利用できるようになった格好だ。
Agent payments on the XRP Ledger now support @Mastercard’s Verifiable Intent standard.
— t54.ai (@t54ai) July 24, 2026
Through our x402 Facilitator, developers can prove who authorized a payment, under what limits, for which purchase, and Trustline screens it before settlement.
More: https://t.co/hnrP5S6XGp pic.twitter.com/M54WyRQoPQ
参考:t54
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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