
この記事の要点
- BNBチェーンがAIエージェント統合基盤「Agent Studio」を正式公開
- 1プロンプト入力で展開から自動決済まで約15分で完結
BNBチェーン、AIエージェント統合基盤を公開
BNBチェーンは2026年7月1日、AIエージェント開発基盤「BNB Agent Studio」をBNBスマートチェーンのメインネット上で公開したと発表しました。
同基盤では、CursorやClaude Codeなどの開発環境で1つのプロンプトを入力するだけで、LLM(大規模言語モデル)の利用料金を自ら支払いながら稼働するAIエージェントをチェーン上に展開できます。
これまでは複数のサービスを個別に連携する必要がありましたが、BNBチェーンはこうした工程を1つの基盤に集約し、プロンプトの入力から約15分でエージェントを稼働状態まで展開できるとしています。
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ウォレット・ID・決済を1基盤に集約
AIエージェントを実際に稼働させるには、ウォレット・ID・決済・ホスティングなど複数の機能を組み合わせる必要があり、これまでは4つ以上のベンダーとの統合や数日から数週間に及ぶ開発期間が発生していました。
BNB Agent Studioは、こうした工程を1つの基盤へ集約することで開発負担の軽減を図っており、BNBチェーンで成長部門を統括するニーナ・ロン氏は「BNB Agent Studioはそのすべてを、最初から1つの製品として設計された単一のインストールに置き換える」と述べました。
BNBチェーンは同製品をAWSの「Generative AI Innovation Center」と共同開発しており、開発者はCLI(コマンド操作で開発を進めるツール)を起点として、エージェントの展開からオンチェーン登録、決済機能の組み込みまでを一貫した手順で進められるとしています。
CLIひとつで展開からID登録まで完結
発表によれば、こうした仕組みは1行のコマンドで導入できる「bnb CLI」を起点としており、CLIはCursorやClaude Codeなど対応する開発環境を自動で検出します。
CLIによってStudioのツール群が開発環境へ登録されると、AIアシスタントがコード生成からデプロイまでを支援し、そのままStudioがエージェントをコンパイル(実行形式に変換)してAWSの「Amazon Bedrock AgentCore」へ配置します。
配置後にはERC-8004に基づくオンチェーンIDとウォレットが登録され、ERC-8183も記録されるため、ほかのエージェントから検索や呼び出しが可能となります。
SDK(ソフトウェア開発キット)は現時点でPythonに対応しており、今後は対応するプログラミング言語を順次拡大する予定としています。
残高監視から支払いまで自動で処理
エージェントは稼働後、自身のLLM利用残高を継続的に監視しており、残高が一定水準を下回るとSDKを介して決済プロトコル「x402」による支払いを自動で開始します。
支払いは、開発者があらかじめ資金を入れたウォレットからBNBスマートチェーン上の「$U」で行われ、残高を補充している間もエージェントは停止せず稼働を続けます。
BNBチェーンは、日常的な管理をウォレット残高の補充程度まで簡素化できるとしており、発表によると、エージェントが仮想通貨決済で収益を受け取り、その収益で運営費を賄う自律的な運用モデルも想定しています。
GitHubログインだけで無料体験が可能
こうした仕組みを体験できるよう、AWSアカウントやクレジットカードを登録せず利用できる「AWS Free Tier」キャンペーンも用意されており、GitHubへログインするだけで展開からオンチェーン登録までを試すことができます。
無料枠は期間・予算を限定した先着キャンペーンとして提供されており、利用条件は次の表のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対象ネットワーク | bsc-testnet(テスト用ネットワーク)のみ |
| 利用期間 | 初回の展開成功から48時間 |
| 参加条件 | 登録30日以上のGitHubアカウント(1回限り) |
| 終了条件 | 予算3,000ドル(約48万7,000円)の80%到達で自動終了 |
48時間の期限を過ぎるとクラウド上の実行環境やログは完全に削除されますが、ERC-8004のオンチェーンIDと取引記録はBNBスマートチェーン上に恒久的に残ります。
BNBチェーン上で国家SCを発行へ
AI開発基盤を隔週サイクルで強化
今回公開された「BNB Agent Studio」は、BNBチェーンが2026年5月に公開した「BNB Agent SDK」を基盤として構築されており、今後はSDKとあわせて継続的な機能拡張が進められる予定です。
製品ページのロードマップでは、2026年7月中旬に開発者向けダッシュボードの提供やエージェント用ウォレットのセキュリティ強化を予定しているほか、Azure対応や「TWAK(Trust Wallet Agent Kit)」との統合も順次実施するとしています。
BNBチェーンは2週間ごとに新機能を追加するとしており、AIエージェント向け開発基盤の機能拡充を継続していく方針です。
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Source:BNBチェーン公式ブログ / プレスリリース
サムネイル:AIによる生成画像






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