BTCの前に立つ金利の壁、グレースケール「据え置きなら株に追いつく」

この記事の要点

  • グレースケール「FRB利上げ見送りならBTC反発」と予測
  • 米国株9%上昇もBTC下落、利上げ観測が価格差拡大

グレースケール「FRB据え置きでBTC追い風に」

グレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は2026年6月22日のリサーチノートで、FRB(米連邦準備理事会)が利上げを見送れば、出遅れているビットコイン(BTC)の価格が株式に追いつく可能性があるとの見解を示しました。

同社はその根拠として、2月下旬のイラン戦争以降に米国株式が約9%上昇した一方で、ビットコインは約1%下落し、金(ゴールド)も約20%下落するなど、資産ごとの値動きに大きな差が生じている点を挙げています。

グレースケールは、この乖離の背景に利上げ観測の高まりがあるとみており、1年物の利上げ期待が約60ベーシスポイント(0.6%)上昇したほか、FRB当局者の約半数が2026年中の追加利上げを示唆したと説明しています。

金利が上昇すると現金や債券の利回りが高まる一方で、ビットコインや金のように利息を生まない資産は売られやすくなるため、同社はFRBが利上げを見送ればこうした圧力が後退し、ビットコインの価格を支える要因になるとみています。

利上げ期待が資産間の値動き格差を拡大

株高とBTC・金の明暗を分けた利上げ観測

グレースケールの調査責任者ザック・パンドル(Zach Pandl)氏は、リサーチノートで「基本シナリオはFRBが利上げを見送ることだ。それが正しければ、ビットコインの価格は株式に追いつくかもしれない」と述べました。

同氏は、こうした利上げ観測の強まりが、利息を生まないビットコインと金にとって相対的な逆風となり、両資産の値動きを押し下げる要因になったと指摘しています。

一方で米国株式については、AI(人工知能)関連インフラへの投資拡大が将来の収益成長期待を押し上げたことで堅調に推移しており、株式とビットコインのパフォーマンス差につながったと説明しています。

こうした環境のなかでも、FRBは2026年6月17日のFOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を3.5〜3.75%に据え置くことを全会一致で決めました。

ケビン・ウォーシュ新議長の下で初開催となった今回の会合では、インフレ率が目標の2%を上回るなか、エネルギー価格の上昇が物価を押し上げているとの認識も示されています。

グレースケールがBTCの二面性を指摘

グレースケールは同レポートで、ビットコインを希少なデジタルコモディティ(商品)と位置付け、価値保存手段としての性質とブロックチェーン経済圏の成長に連動する特性を併せ持つと説明しています。

パンドル氏は「ビットコインの機能はポートフォリオにおける金と成長株に似ているが、完全に同じではない」と述べ、現在の価格水準について分散投資先として魅力的に映るとの考えを示しました。

その一方で、ビットコインは金と同様に利息を生まないため、実質金利が上昇する局面では保有コストの上昇圧力を受けやすく、利上げが続く場合には価格の重しとなる可能性があるとしています。

FRB据え置き継続でBTC反発シナリオも

ビットコインを巡っては、量子コンピューターによる暗号リスクを指摘するグラスノードの分析や、HYPE現物ETFへの資金流入など、相場材料が複数浮上しています。

こうした材料が並ぶなか、グレースケールはFRBが利上げを見送る場合、これまで利上げ観測によって圧迫されてきたビットコインに上昇余地が生まれるとの見方を示しています。

次回のFOMCは7月28〜29日に予定されており、FRBが据え置きを継続するのか、それとも追加利上げの姿勢を強めるのかが改めて示される見通しです。

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Source:グレースケール リサーチノート
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:仮想通貨ニュース最新一覧【毎日更新】 - 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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