モルガンS、ETH・SOL現物ETF修正「ステーキング報酬95%」を信託留保

この記事の要点

  • モルガン・スタンレーがETH・SOL現物ETFの登録届出書を修正
  • ステーキング報酬の95%を信託資産に組み入れ、保有者へ分配へ

ETH・SOL ETFにステーキング報酬95%組み入れ

米大手投資銀行モルガン・スタンレーは2026年6月18日、SEC(米証券取引委員会)に提出済みのイーサリアムソラナ両現物ETFの登録届出書を修正し、ステーキング報酬の95%を信託資産に組み入れる仕組みを盛り込んだ修正第2号を提出しました。

信託に組み入れられた報酬はNAV(純資産価値)に反映されるため、ETF(上場投資信託)の保有者は自らステーキングを行うことなく、利回りの一部を受け取れるようになります。

報酬の大半が投資家側に還元される背景には、運用を担うモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントが手数料を年率0.14%に抑え、ステーキング報酬の大部分を信託側へ帰属させる設計があります。

ただし、ステーキングを担う主体や報酬が発生するまでの期間には違いがあり、イーサリアムとソラナでは運用方式が異なっています。

ETH最長63日待機、SOL最大100%運用の設計差

ETH保有量の50〜80%をステーキングへ

まずイーサリアムでは、カストディアン(保管機関)が秘密鍵を管理し、対象のイーサリアムをネットワーク上のコントラクトに預け入れたうえで、検証作業は第三者のステーキング・サービス提供者がバリデーターとして担います。

申請書によると、保管を担うカストディアンには、BNY(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)とCoinbase Custody Trust(コインベース・カストディ・トラスト)の2社が指定されています。

実際の検証作業は、Figment(フィグメント)、Galaxy Blockchain Infrastructure、Coinbase Canada の3社が分担し、いずれもモルガン・スタンレー側からは独立しています。

ステーキングに回す比率について、申請書は通常時で保有量の50〜80%とし、残りは分配や償還に応じる流動性として確保するとしています。

ただし新規のステーキングはすぐには始まらず、開始にはアクティベーション・キュー(待機列)に並ぶ必要があり、2026年5月18日時点では約364万ETHが待機列に並んでいました。

ネットワークが1日に新規受け入れできるのは最大で約57,600 ETHのため、報酬の受け取りまで最長で約63日かかる可能性があると申請書は試算しています。

さらに、委託先のバリデーターがプロトコル規則に違反した場合、ステーキング中のイーサリアムの一部が没収される「スラッシング」のリスクも開示されています。

SOLは保有量100%運用可、解除も最短2日

一方のソラナでは、流動性確保に必要な一部を除き、保有量の最大100%までをステーキングに回す方針を示しています。

ソラナのステーキングでは、カストディアンが秘密鍵に加え、ステーク権限と引き出し権限を管理しながら、保有するソラナをバリデーターに委任します。

委任を受けた提供者は検証を担うものの、ソラナそのものを動かすことはできず、資産の支配は信託の側に残ります。

解除や再委任に伴う期間にも特徴があり、申請書によると、ステーキングを解く際の平均は2〜4日、新たに委任する際のロック期間は1エポックにあたる2〜3日とされています。

投資家への利回り設計、報酬95%を毎月分配

申請書によると、報酬の分け方は両ファンドで共通しており、得た報酬の95%が信託の資産に組み入れられ、残る5%が提供者とカストディアンへの対価に充てられます。

信託に積み上がった報酬はNAVに反映されたうえで、原則として毎月(少なくとも四半期に1回)現金で保有者に分配する方針を示しています。

四半期末には、その期に積み上がった報酬に相当するイーサリアムやソラナを売却し、現金分配の原資に充てるとしています。

ただし分配額に保証はなく、ステーキング比率やネットワークの状況で増減するほか、待機列にある活性化前のイーサリアムは報酬を生まないため、分配が見送られる四半期も起こり得ます。

モルガンの仮想通貨ETFラインアップ拡大へ

モルガン・スタンレーは2026年1月、ビットコイン(BTC)・ソラナ・イーサリアムの現物ETFをSECに申請しており、今回の修正第2号でステーキングの設計が具体化しました。

同社は2026年4月に自社初の現物ビットコインETF「MSBT」を上場済みで、ETH・SOLが続けば自社運用の仮想通貨ETFのラインアップはさらに拡大します。

今回の修正第2号は効力発生にSECの承認を要する段階にあり、NYSE Arcaへの上場と「MSSE」「MSOL」での取引開始は、承認後に持ち越されます。

ステーキングの実施自体も、法務・規制・税務上のリスクがないとスポンサーが判断する範囲に限られ、状況に応じて比率の調整や一時停止もあり得るとしています。

両ETFはSECによる登録有効化とNYSE Arcaの上場手続きを経た後、「MSSE」「MSOL」のティッカーで取引が開始される見通しです。

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Source:SEC修正① / SEC修正②
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:仮想通貨ニュース最新一覧【毎日更新】 - 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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