日立、OpenAIとの連携本格化。Codexで基幹システム刷新支援へ

金融機関など幅広い産業へAIモダナイゼーション展開

日立製作所が、米オープンAI(OpenAI)との連携を本格化し、AIを活用した基幹システムのモダナイゼーションとサイバーセキュリティ強化を推進すると6月17日に発表した。

今回の取り組みでは、両社のFDE(Forward Deployed Engineers)が連携し、OpenAIのAIエージェント「Codex」を活用する。日立が長年支えてきたミッションクリティカルなシステム開発の知見とOpenAIのAI技術を組み合わせ、レガシーシステムの既存コード解析や上流仕様の可視化、新システムへの移行テストまでを支援するAIモダナイゼーション手法の確立を目指す。

日立は今後、この手法を基にAIソリューションを開発し、同社の「モダナイゼーション powered by Lumada」に組み込む予定だ。金融機関をはじめ、幅広い産業向けに順次提供していくとしている。

また日立は、OpenAIの「Trusted Access for Cyber(TAC)」を通じ、サイバーセキュリティ向けAIモデルへのアクセスを取得する予定だ。TACは、OpenAIが高度なAI能力を信頼できる防御側の関係者に責任ある形で届けるための枠組みで、日立は脆弱性の特定や優先順位付け、修復・検証など、正当な防御目的での活用を検討する。

この取り組みは、OpenAIが発表した「日本サイバー・アクションプラン」の一環として位置付けられている。日立は、OpenAIの「Daybreak」に基づく防御重視のフレームワークのもと、安全策やガバナンス、人間による監督を前提に活用を進める方針だ。

日立のセキュリティ専門組織「Cyber CoE」は、社内で先行実践する「カスタマーゼロ」として、日立が提供するシステムの検証を進める。そこで得られた知見を、今後のサイバーセキュリティ強化に生かすという。

さらに日立は、今回の取り組みで得た知見を、AI社会実装を牽引する専門組織「Frontier AI Deployment Center」を通じて、AIで社会インフラの革新を目指す次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」に順次統合する方針だ。

なお日立とOpenAIは2025年10月、グローバルAIデータセンター拡大を軸とした戦略的パートナーシップに合意していた。今回の連携本格化により、日立はOpenAIの先進AI技術と、自社が持つ社会インフラや基幹システム領域の知見を組み合わせ、企業や社会のAIトランスフォーメーションを支援していくとしている。

また日立は、先進AIを活用した社会インフラ領域の高度化に向け、米アンソロピック(Anthropic)とも連携を進めている。

同社は5月19日、アンソロピックとの戦略的パートナーシップ締結を発表。社会インフラ領域における「フィジカルAI」の安全な社会実装と、日立グループ約29万人規模での自社業務改革を並行して進める方針を示していた。

さらに日立は6月5日、アンソロピックのAI活用セキュリティプログラム「プロジェクト・グラスウィング(Project Glasswing)」に参画する契約を締結したことも発表している。これにより日立は、アンソロピックの限定提供AIモデル「クロード・ミュトス・プレビュー(Claude Mythos Preview)」へのアクセス権を得て、エネルギー分野をはじめとする社会インフラ向けに日立が提供するソフトウェア・プロダクト自体のサイバーセキュリティ強化に活用するとしていた。

参考:日立
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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