バイナンス、SpaceX連動の「プレIPO無期限先物」提供開始

SpaceXの「IPO期待価格」を取引する無期限先物開始

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、IPO(新規株式公開)前の価格期待へ連動する「プレIPO無期限先物(Pre-IPO Perp)」の提供開始を5月21日に発表した。

プレIPO無期限先物は、株式そのものを売買するものではなく、「IPO実施時にどの程度の企業価値や株価水準になるか」という市場期待を取引対象とするデリバティブ商品として設計されている。

今回対象となるのは、USDT建て無期限先物「SPCXUSDT」だ。原資産には、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が2002年に設立した米宇宙企業スペースエックス(SpaceX)の運営会社「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(Space Exploration Technologies Corp.)」が指定されている。

スペースXは5月20日に、米証券取引委員会(SEC)へS-1登録届出書を提出しており、同書類ではナスダック(Nasdaq)およびNasdaq Texasへの上場申請と、ティッカー「SPCX」が確認できる。またロイターは、スペースXが6月12日のナスダック上場を目指し、約750億ドルの調達と約1兆7,500億ドル(約278兆円)規模の評価額を狙う可能性があると報じている。一部報道では、評価額が2兆ドル(約318兆円)規模に達する可能性も指摘されている。

バイナンスによると、SPCXUSDTは5月21日4時45分(UTC)より取引開始となった。同商品はUSDT決済、24時間365日取引、最大5倍レバレッジに対応する。

また同社によると、プレIPO期間中のマーク価格は、バイナンスRIE上の直近10秒間の取引価格平均を1秒ごとに算出する。取引件数が少ない場合は、直近100件の取引価格を基準に算出される。IPO実施後には、バイナンスが第三者データベンダーから安定した価格指数を導出できると判断した場合、通常のTradFi無期限先物の枠組みへ移行する予定とのこと。

一方で、IPOが実施されない場合には、同商品が上場廃止・精算対象となる可能性もあるとしている。

なお、今回のSPCXUSDTは、スペースX株式そのものを表す商品ではない点について注意が必要だ。バイナンスは、同商品について「原資産株式の所有権を表すものではない」と明記している。また同商品は、スペースXとの提携や承認、スポンサー提供を受けたものではないとしている。そのため、実際の株式保有権や議決権、配当受取権などは付与されない。

バイナンスは、プレIPO無期限先物について「高い市場リスクと価格変動リスクがある」と注意喚起している。同社は、IPO後に価格が大きく変動する可能性があるほか、「同商品の価格が最終IPO価格を下回ったままとなる可能性がある」とも説明している。

参考:バイナンス
画像:Reuters

関連ニュース

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメント

タイトルとURLをコピーしました