
この記事の要点
- VanEck調査責任者「BTCは5年以内に100万ドル到達」と予測
- 中央銀行によるBTC準備資産化が新たな市場材料として浮上
まずはビットコイン(BTC)を詳しく
シーゲル氏「BTCは5年で100万ドル」強気継続
米大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)のデジタル資産調査責任者マシュー・シーゲル氏は2026年5月6日、CNBCインタビューで「ビットコイン(BTC)が今後5年以内に100万ドル(約1億5,600万円)に達する可能性がある」との見解を示しました。
シーゲル氏は、ビットコインとナスダック指数との相関が5年ぶりの高水準に達していると指摘したうえで「テクノロジー株主導の上昇局面では、BTCが高ベータ資産(値動きが大きい資産)として連動しやすい状況にある」と説明しています。
また、デリバティブ(先物・オプション)市場についても過熱感は限定的との認識を示しており、足元の上昇はショートカバー主導で、投機的な過剰ポジションを伴っていないと分析しています。
「2029年に40万ドル」アナリスト予測
「中銀・投資家・市場」BTC強気を支える3要因
「ニッチから主流へ」BTCが歩む軌跡
シーゲル氏は、BTC価格の長期的な上昇シナリオを支える要因として、「普及拡大・中央銀行需要・決済利用の拡大」という3つの要素を挙げています。
同氏はビットコインの普及過程をビデオゲーム産業の発展経緯になぞらえ、「かつてニッチな娯楽だったビデオゲームが主要産業へ成長したように、ビットコインも世界的な資産クラスとして浸透が進んでいる」との見方を示しました。
こうした普及を支えている背景として、シーゲル氏は一度参入した機関投資家や個人投資家が長期保有へ傾きやすい点にも言及しています。
「メガトレンド」中銀需要の幕開け
また、民間投資家による需要拡大に加え、シーゲル氏は各国中央銀行の動向にも注目しています。
同氏は、中央銀行によるビットコイン準備資産化の流れについて言及したうえで、これを「メガトレンド」だと位置づけています。
一方で、こうした長期的な上昇シナリオについて「道中は非常に不安定になる」とも述べており、上昇基調が続く局面でも、大幅な価格変動を受け入れる姿勢が投資家に求められるとしています。
290万ドルへ、年平均15%成長モデル
こうした中央銀行需要の拡大や世界的な普及拡大を背景に、シーゲル氏はBTCの長期的な価格上昇シナリオを維持しています。
同氏は2050年を見据えた独自試算も公表しており、将来的なBTC需要拡大を前提とした価格モデルを提示しました。
ベースケースでは、ビットコインが世界の国際貿易の5〜10%・国内取引の5%で利用される前提のもと、2050年までに290万ドル(約4億5,300万円)に達すると試算しています。
この価格モデルは、ビットコインが「交換手段(MoE・媒介通貨)」と「中央銀行の準備資産」という2つの役割を担うシナリオを基に算出されたもので、シーゲル氏は年平均15%の成長率が続くケースだと説明しています。
さらに強気なシナリオでは、国際貿易の20%・GDP(国内総生産)の10%をビットコインが担う前提のもと、1 BTCあたりの理論価格が5,340万ドル(約83億円)に達する可能性も示されています。
なお、記事執筆時点のビットコイン価格は約8万1,000ドル(約1,265万円)で推移しており、100万ドルの水準は足元価格の約12倍に相当します。
アナリストがスーパーサイクル入りを主張
底堅い機関需要と中銀BTC購入
各国の中央銀行や政府系ファンドによるビットコインへの関心が高まるなか、仮想通貨ファンドへの資金流入は5週連続で続き、機関投資家によるETF(上場投資信託)経由の需給も底堅い状況となっています。
シーゲル氏が示した「5年以内」という見通しが現実に近づくかどうか、中央銀行によるBTC準備金購入の広がりに関心が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.32 円)
Source:CNBCインタビュー
サムネイル:AIによる生成画像




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