コインベース、USDC活用の企業向け取引プラットフォームをシンガポールで展開、米国外で初

Coinbase Businessがシンガポール展開

暗号資産（仮想通貨）取引所コインベース（Coinbase）が、USDC活用の企業向け取引プラットフォーム「コインベース・ビジネス（Coinbase Business）」を、シンガポールで提供開始したと11月12日に発表した。

シンガポールの企業やスタートアップは、コインベース・ビジネスが提供する運用口座を通じて暗号資産を売買・交換できるとのこと。また、企業は同プラットフォームを通じて、海外の取引先やリモート従業員に対しUSDCで支払えるグローバルペイアウト機能を利用できる。

さらに、企業は同プラットフォームが提供する決済リンクを利用し、世界中の顧客から即時に支払いの受け取りが可能だ。一方、顧客は企業に対して数百のウォレットを使って支払うことができ、また企業側の負担は取引手数料1％のみとなる。

コインベースによると、インターネットの速度で動く世界では、従来型の金融は遅くてコストが高すぎるという。この課題を解決するために、コインベース・ビジネスが提供されているとのこと。

なお、同プラットフォームは米国ではすでにアルファ版として提供されており、10月16日にはグローバルペイアウト機能や決済リンクなどの決済ツールが導入された。今回のシンガポールでの提供は、米国外での初展開となる。

また同プラットフォームは、英金融大手スタンダードチャータード銀行（Standard Chartered Bank）との連携のもと機能しているという。この連携によりシンガポールドルのリアルタイム送金を、コインベースの個人顧客と法人顧客に提供可能にしているとのことだ。

ちなみに、コインベースは11月12日に規制当局へ提出した書類の中で、登記地を米デラウェア州からテキサス州へ移し、テキサス州で再設立（再登記）する方針を明らかにした。

コインベースは移転の理由について、テキサス州がイノベーティブな企業にとって新たなビジネス拠点としての魅力が高まっている点を挙げた。

参考：コインベース
画像：PIXTA

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参照元：ニュース – あたらしい経済

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