米ナスダック、グレースケールの「ポルカドット(DOT)投資信託」のETF転換をSECに申請
Grayscale Polkadot Trustの提案書提出
米証券取引所「ナスダック(Nasdaq)」が、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が運営する「ポルカドット(DOT)」投資信託「グレースケール・ポルカドット・トラスト(Grayscale Polkadot Trust)」の上場および取引開始に向け、2月24日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。
この提案が承認されれば同信託は現物ETFとしてナスダックに上場する。なおこの申請は、1934年米国証券取引所法に基づく「19b-4申請書(FORM 19b-4)」にて提出されている。SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。
また同書類内では、「DOT」の信託受託者に米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト社(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。なおティッカーシンボルは「DOT」として申請されている。
そして「DOT」の管理には保管機関(カストディアン)としてコインベースカストディトラスト社(Coinbase Custody Trust Company)が担当し、また同信託資産の管理者および証券代行(トランスファーエージェント)については、バンクオブニューヨークメロン(BNY Mellon)の資産サービス部門が務める予定とされている。
ちなみに「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類で、この承認を受けた後に「S-1申請書(FORM S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。
なおSECは今月2月24日に、シカゴ証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」によって提出されたグレースケールが運営する「カルダノ(ADA)現物ETF」の上場および取引に関する提案書を受理した。
グレースケールの他にも、スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、「DOT」のETFに関する申請書を今年1月31日に提出している。申請書によると、同ETFの名称は「21シェアーズ・ポルカドット・トラスト(21Shares Polkadot Trust)」で、シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)への上場を目指している。
参考:ナスダック
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済