メタマスク、ガス代不足の問題を解決する仮想通貨交換機能「Gas Station」導入
ガス代不足で取引が中断する問題を回避
仮想通貨ウォレットのMetaMask(メタマスク)は2024年11月15日に、仮想通貨交換時のガス代(ネットワーク手数料)不足で生じる面倒な作業を減らすための新機能として、ガス代込みの仮想通貨交換機能となる「Gas Station」を発表しました。
Gas Station(ガスステーション)は、仮想通貨の交換(スワップ)を行う際に必要となるガス代を交換の見積もり価格に含めることによって、ガス代不足で取引が止まる問題を解消する機能です。
ブロックチェーン上で仮想通貨の交換を行う際にはETHなどの仮想通貨でネットワーク手数料を支払う必要がありますが、保有資産ギリギリの数量で仮想通貨を交換した場合には、ガス代不足で取引が完了できず「取引所でETHを追加購入してウォレットに送金する」といった面倒な手順が必要となる問題が発生していました。
ガスステーションはそのような問題を解消するための新機能であり、スワップ(交換)の見積もり価格にあらかじめガス代が含まれることによって、ガス代不足で取引が中断する問題を回避できる仕組みとなっています。
ガスステーション機能の利用方法
ガスステーション機能は、拡張機能版メタマスクの設定画面から「高度な設定」に進んで「スマートトランザクション」を有効化することによって利用することができます。
発表時点でガスステーション機能を利用できるのは「Ethererumメインネット上のメタマスク拡張機能」とされていますが、近日中にはモバイル版メタマスクでも利用可能になると説明されています。
なお、ガスステーション機能の対象となる仮想通貨としては「USDT、USDC、DAI、ETH、wETH、wBTC、wstETH、wSOL」の8銘柄が挙げられています。
ガス代の存在は仮想通貨の自己管理や交換をより複雑に感じさせる要素の1つであり、取引所でETHを購入してガス代を補充する場合は時間とコストもかかっていたため、ガス代込みの価格が表示されるようになれば、ガス代不足エラーなどの面倒な要素が減り、より快適に仮想通貨を交換できるようになると期待されます。
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Souce:メタマスク公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:メタマスク公式発表から引用